「美しいものは醜いものから生まれる」犬王 りんりんさんの映画レビュー(感想・評価)
美しいものは醜いものから生まれる
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圧巻の音楽、胸がワクワクする音響、心地よいセリフ回し、圧倒される映像。とても楽しかった!
特に鯨の場面の吸い込まれるような迫力に取り憑かれ、また観に行く予定を立てました。
犬王の異形の姿から生まれる声と動きが素晴らしく、憑き物が落ちて人間の姿になっていくにつれて「まとも」になってしまっていくことが残念に感じるほど。
しかしそれもまた人間だと思わせる物語に心が締め付けられました。
最後、犬王が自分の物語を続けることを笑って諦めたのは友有のためなんですよね。
でもそれが叶わず、友有は最後までもがいて足掻いていた。だから600年も彷徨っていた。
だけど犬王も600年、友を探し続けていた。
そのラストで泣きました。
パンフレットを読んだらそれがわかります。
原作を読んだらさらに深まるのかも。
もっと二人の物語を知りたい。
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