ガール・イン・ザ・ミラーのレビュー・感想・評価
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鏡の中に棲むサイコパスな少女
オリビア・ハッセーの娘のインディア・アイズリーが主演しています。
2019年(カナダ)監督:アサフ・バーンスタイン
鏡の中の私は、魔性のサイコパス。
マリアは裕福な整形外科医の父親の一人娘。
暗い性格で自信がなく友達もリリー一人が、かろうじて付き合ってくれる。
ある日、自室の大きな洗面所の鏡の中に、自分と同じ少女をみつける。
彼女は(分身なのか?乖離性同一症候群なのか?ドッペルゲンガーなのか?)
その一応の回答はラストの方にあります。
(あんまり納得出来なかったけれど・・・。)
ホラーなんでしょうね、でないと説明できませんからね。
鏡の中のガールは、復讐心に燃えていて、親友のリリーをまず妬んでいます。
彼女を排除します。
意地悪な男子をアイスホッケーのスティクで撃ちつけて、膝にダメージを与える。
リリーの恋人を奪って自分のモノにします。
鏡の中のガールの復讐はまだまだ続いて・・・
一番憎かったのは、医師の父親だったのです。
その理由が鏡の中の自分(分身?化身?)の誕生した出産時にあります。
分身が本当に生身のマリアなのか?
別の存在(霊とか?)で、霊に操られているからなのか?
共感も楽しみも特に感じなかった。
マリアが一度として笑顔にならなかったのが印象に残った。
終わり方は稚拙だ
ラストがしり切れとんぼ
あそこで終わったらダメでしょう
救いようがないし、何がしたかったのかわからなくなってしまう
この手の作品は謎解きがあってこそ面白いのに、さあこれからと言うところでなげだしてしまっている
これは、観客の想像に委ねるとはいわない
結末を放り出して辞めてしまった感じです
評価が悪いのはわかりました
ヒロインの美少女インディア・アイズリーはなんと、ロミオとジュリエットのオリビア・ハッセーの娘
オリビアが布施明と離婚したあとの現在の旦那との間に生まれた子供です
お父さん似なんでしょうか
ヒロインの父親役はハリーポッターのマルフォイの父親役だったジェイソン・アイザックです
金髪はカツラだったんでしょうね
アイズリーを含めて役者は熱演していましたし、なかなか面白かったのに、残念なラストで台無しになりました
謎について考察してみましょう
ネタバレ注意
多分観ない人なら構いませんが、オリビアの娘というだけで観たくなりますけど
鏡の中の彼女は何者か?
実は彼女は双子でした
胎児の間に
片方がもう1人を取り込んでしまう場合があるんですよ
処女なのに死産した事例は
兄弟が身体から出てきたのでした
他には染色体を2種類持っている人もそうです
双子の片割れが入れ替わったのかなと思ったんですが、双子の片割れが正常でなく醜いので打ち捨てられていた
死んでいるんですから、やっぱり悪霊?
いや、一番可能性があると想像できるのは
二重人格でしょう
胎児の記憶を持つ人がいます
双子の1人を破棄しなければならなかった母親が嘆き悲しんでいたのを覚えていたのかもしれない
その事がトラウマになって別人格を作ってしまったんでしょう
なんて、一番つまらない結論になってしまう
だから、作品で観客が思いもよらない正解を出してこそ、いい作品になりえるんですよ
双子
気の弱いマリア
鏡の中のもう一人の私
善人の裏の顔、悪の心をもつアイラム
鏡の演出が最近観たラストナイトインソーホーを思い出しました 怖い!イメージです
…どうして鏡の中にもう一人の彼女がいるのか
疑問でした……あなたは誰
二人が入れ替わってから次々と殺し初めて
最後に父親を殺める
娘が生まれた時に双子だった
その一人を父が幸せになれないと
殺してしまった
その殺された子供だった
自分を愛してくれなかった父に恨みがあった
怨念は怖い!
母とベッドで寄り添う二人がミラーを境にして二人から三人になるところが印象的
漂う陰湿さ
学校ではイジメに遭い、家庭ではモラハラ気味の躾という境遇に立たされた女子高生が、鏡の向こう側のもう一人の自分と向き合い、今まで溜まっていた膿を出すかのように復讐を企てていくというリベンジスリラーだ。
もう一人の自分または内に秘めた本当の自分という先入観で観ていくと、後半にその先入観を壊すかのように衝撃の展開が用意されており、良く練られた作品だと思った。
童顔で透き通る様な美貌(個人的にタイプ)を持つ主人公がイジメられるのがイマイチ腑に落ちないものの、悪人がしっぺ返しを食らうシーンは爽快感がある。だが、その爽快感が恐怖感に変わってからは一気に主人公が怖く思える。それを皮切りに怒涛の如く人々に牙を剥いてしまうのである。「え?その人も?」と誰もが声に出してしまう様な人にまで手にかけてしまうのだ。
ホラーとしての怖さは比較的薄く、空気感や不気味な雰囲気でじわりじわりと来るタイプの作品だが、本作の魅力は始まりから終わりまで続く陰湿さだろう。雪深い景色と相まって、何もかも冷え切った様に感じるのだ。まるで主人公の心を反映しているかの様なそれは、主人公に感情移入出来る大きなポイントだろう。キャッチコピーに「官能的」という表現があったためある程度は予想していたが、思いの外濡れ場が多いのは意外であった。無機質な世界観とのギャップとしては良いのかもしれない。切ないラストも好きだが、結局何も解決しないままエンドロールを迎えてしまうのがやや消化不良か。結局のところ、復讐は何も生まないというメッセージかもしれないが、謎を残したままエンドロールとなってしまい、モヤモヤが残ってしまった。だが上手く伏線も張られており、未体験ゾーンの映画たちの中でもかなりの高水準の作品ではないだろうか。
うん、俺はよかったと思う、
まず、オヤジさんは異常とまではいかずとも「おかしい」とは思う。
厳格というか、偏った厳しさというか。
ストーリーや設定もわかる、そこからの怖いかんじで鏡の中の「自分」に励ましてもらいつつ、「入れ替わる」という展開。
そこからは「復讐」がテーマ。
友達であれ、親であれ、入れ替わった主人公が復讐を実行していく。
ところどころにキレイなヌードも出てきて。
怖くもあるけど、混乱することもなくちゃんと話の進み具合もわかったし、主人公の「かわいそう」な一面もある。
最後の最後でのシーンは「なるほど」とも思えた。
凝った設定ゆえ
モヤモヤとしたものが残った。何故かと考えて、主人公の成長物語ではなかったからだと思った。鏡の向こうにいるのは、主人公の別人格ではなく、主人公の双子の片割れという凝った設定ゆえなのだが、なにせその片割れは赤ん坊同然だから子供じみた復讐劇となり、悪となるべき父親は正論を述べ続けて揺るぎない。せめて父親が少しでも自分の過ちに気づき、許しを乞い、惨めたらしく恐怖におののいてくれれば、ホラーとしての痛快さがあったのだが。
設定の妙はとてもいいのだが、主人公と母親がこの先さらに窮地に立たされるであろう未来を想像してしまい、映画に希望を見出したい今の私の心境から思うと少し残念だった。
アイラムは何がしたいのか?
マリアに起った不幸な出来事って
ホッケーの少年にイジメられたこと、
親友にちょっと意地悪されたこと。
でも、イジメられた内容の復讐が酷すぎて
ちょっと無理があるかな。
アイラムがお父さんに対して復讐したい気持ちはわかるけど、
アイラムが何をしたいのか全くわからないし、
終いにはボーイフレンドまで殺しちゃうとか。。。
狂ってるわけではなさそうだし、
気の弱いマリアの代わりに邪魔なものを排除していく
ってことは理解できるけど。
異常な状況が起こっているんだからもう少し
周りに起こる出来事ももっとヤバくないと
アイラムに共感できないよなあ。
マリア可愛かったけどね。
ラストは・・・
双子姉妹の片方を、醜いものを嫌う夫に奪われた妻の怨念がそうさせたのかという終わらせ方。この後どうするのなんてどうでも良い。美容整形医師で、娘に厳しく、というか愛しておらず、娘にも整形をバースデープレンゼントとして勧めるサイコ親父のジェイソン・アイザックス、かなり役に合ってる。この親なら陰気になるわ。弱気で内気な娘が、姉妹入れ替わってから、小悪魔的、妖艶になっていく様を見事にインディア・アイズリーが演じ分けてる。いじめっ子や、肝心な時に助けない幼馴染(殺すまで行くとは思わなかったけど)をやっつける様は、爽快感あった。刑事に疑われても、直接手を下したわけでは無いから、焦る必要は無いと思うが。幼馴染の彼氏を殺してしまうのは可哀相だった。
ポルシェ911を乗り回す女子高生
AIRAMなんてREDRUMみたいなものか・・・などと、小ネタにとらわれてしまい、双子だったことを忘れてしまいそうになりました。カナダの雪深い地方。主人公マリアも友人リリーもかなり裕福な家庭なのだろう。道路はずっとアイスバーン化してるし、アイスホッケーやフィギュアスケートなどもメインだし、高校のプロムだって氷上プロムという氷漬けのイメージ。
内気で孤独なマリアだったけど、リリーは肝心なところで守ってくれず、リリーの恋人ショーンがもっともマリアを心配してくれていた。そんなある日、鏡の中のエイラムと名乗る自分が勝手に動き出し、望みを叶えてくれると告げる。言われるがまま鏡にキスをすると、マリアとエイラムが入れ替わり、復讐のために連続殺人を行うというストーリー。
双子の胎児の写真や、出産時に片方はダメだという医師の声。マリアの姉は死産だったのかと思わせておく手法で展開する。マリアの代わりにイジメっ子やリリーを殺すというのは読めるのだが、最後は見事にオチをつけてくれました。ホラーではあるけど、グロい映像もなく、『キャリー』か!?と思わせておいて、実はピノコだったりする。
父親への愛は感じられないけど、母親だけは二人とも愛していた。二人とも生まれていたら、どんなに幸せな人生を歩んでいたのだろうか・・・ただ、シャム双生児の悲劇をも思い起こさせるし、やっぱり悲しい結末だったのかもしれません。
自己分裂または双子の融合
鏡に映ったもうひとりの自分を死んだ双子の片割れと見なし、自己分裂していく主人公、鏡に映る自己は彼女の無意識の部分であり、彼女のほんとうの欲望が露出し、抑圧されていたものが狂気を孕んで暴走する。
彼女は殺人という方法で分裂した自己を融合しようとする、父殺しのあとは、鏡にもうひとりの自分は映らないが、自己の境界が曖昧になってしまっている。自分とは誰なのか、自分とは何なのか。愛とはなにか。
しかし、最後の場面でふたりの双子は母を囲んで眠る。マリアはひとりの人間なのか、ふたりでひとりなのかがわからないまま映画は終わる。双子に囲まれて眠る、というのは母の欲望でもあっただろう。出産してすぐ愛する双子の娘の片割れを夫に殺された母の夢。
オリジナル題名「Behind the Glass」
整形外科医の父を持ち、娘想いというか甘やかしすぎではないかと思える母親との両親を持ち、コンクリート打ちっぱなしの大豪邸に住み、その上、当然と言っていいほど自分の部屋には専用のバスルームのある部屋の住人で、何不自由のない生活にもかかわらず、ただ学校では、虐められ、親友と思っていた友達からは、"He's mine, you know?”なんて嫉妬心むき出しに言われてしまう。そう主人公のマリア、彼女自身に心の問題があり、消極的で影の薄くていじめの対象となりやすいステレオタイプで、その代表的な人物、スティーブン・キングの小説が初めて映画化の日の目を見た時の主人公のサイキック女子、そうその人、キャリーと性格が似ている。ただし、外見が違います。すみません、ㇱシー・スぺイクスさん。
この映画自体、マリアが化粧台の隙間から胎児が写ったエコー写真を見つけた時から、鏡の中に自分とクリソツなもうひとりの人物を見つけたことによって、彼女の恐怖が始まることとなる。
とにかくシナリオをどうのこうのというよりか、同じ人とは思えないくらい化粧や照明の当たり具合で顔もさることながら、性格自体も変わって見える主人公を演じているインディア・アイズリーさんで肌が透けるように白く、しかも、とてもチャーミングな方です。個人的に驚かされたのが、彼女は今年26歳になるのだけれども10代にしか見えなかったし、もっと驚かされたのが、彼女の母親がオリヴィア・ハッセーだったとは月日を感じさせます。
マリアがエイラムになってからは、エッチなシーンも出てきたりして、こちらのほうが恥ずかしくなるようで、しかも
Am I not funny anymore?
Or is that 'cause you get a hard on every time you see me?
なんて恥ずかしくもなく言ってしまっている。
また、この映画では"deformed”なんて悲しい言葉が使われていて、何故この映画の原題が「Look Away」なのかがわかる気がする。
amazon.comではすでにレンタルが始まっていてレビューが約100件ほど集まっているが、おおむねこの映画は、amazonの視聴者からは受けられている。しかしながら....... 中華系アメリカ人がオーナーの日刊紙Los Angeles Timesへの投稿記事によると「この映画"Look Away"は、 'キラーティーン'映画としてはほとんど失敗していると言える。それは、シナリオのペースが遅すぎで、しかも雰囲気が暗すぎる。」や別の意見として、人種の壁なんてちっぽけなことより自由に発言するオタク的エンタメサイト、Black Girl Nerdsは「この映画を見ている間に何か違うものを見ることを期待しているとするなら、おそらくあなたは目をそらして(look away )何か他のものを見つけるべきです。」あまり批評家からの良いコメントを見ることのできない本作、しっとりとしたホラー映画という言葉が適切でないかもしれないが、アイススケートも屋外でできるシーズンなので、こんな言葉が当てはまるかもしれない。
先日拝見した「ジョナサン ふたつの顔の男(2018)」も、本作と設定が異なるにしろ、一つの体?に2人の人格が支配するというある意味、新しい形の"ジキル博士とハイド氏”と呼ばれていたりするもので、こちらの映画はイケメンのアンセル・エルゴートが一人二役をこなしている。
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