「愛だよ、愛!」ゾンビの中心で、愛をさけぶ kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
愛だよ、愛!
ゾンビの群れはほとんど登場しなくて、マンションの最上階に住む倦怠期夫婦の愛情物語が描かれているゾンビ作品。冒頭では旅客機が目の前のビルに突っ込んでいるし、夫のジョンは「感染は製薬会社の陰謀だ」と主張するし、世界の終わりを確信した二人は最期は楽しもうと心に決めるのだが・・・
序盤では食料集めなど盗人稼業に走る夫婦。生き残っていた夫婦が彼らに食料をもらおうと訪れ、二組の夫婦の心理戦となる。様々な違法ドラッグを隠し持っていた妻のカレンは、彼らを追い出そうとクッキーの中に覚せい剤を仕込んだりする。かなりコメディ色の強い心理劇でもあったが、徐々に罪悪感があるもののドラッグによって善悪の判断が麻痺してしまったかのよう二人でした。
流産のために子供を産めなくなったカレンの厭世観と、若干楽観的なジョンの様子もそのうち笑えなくなってくる。シリアス路線に追い打ちをかけるように3人の強盗までやってくる。
全体的にクラシック音楽を使って、優雅さや悲壮感を表現していたけど、世界に二人ぼっち的な終盤の曲がレモ・ジャゾットの「アルビノーニのアダージョ」。この曲、『審判』(1963)でも流れていましたが、世界の終焉を表現するのに最高!思わず風呂の中で溺れたくなってしまう曲です。ラストは涙なしでは見られない!?てな感じで、印象に残るゾンビ映画でした。
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2020年10月29日
内容が愛を観せつける→愛さけんでいるなぁ→あのヒット作は世界の中心やったなぁ→周りゾンビやから一応中心やな→パクっても意味が繋がるな✨
って感じで閃いたんでしょうね😅
タイトルの付け方良かったでしたよ