「今風の駄作」ANIARA アニアーラ zippo228さんの映画レビュー(感想・評価)
今風の駄作
スウェーデンの映画だそうですが、CGの発達によりSF大作映画をハリウッド以外の地でも作れるようになり、そのような今どきの風潮の中で現れた凡作・駄作です。
SF映画特有のいち側面として、新進映画作家の斬新な発表の場となる傾向がありますが、その分表現が独りよがりにおちいりがちなものです。映画表現とは「絵でわからせる、動きでわからせる」事を美徳としており、SFの場合世界観の説明にそれが利用されたりもします。それはそれでいいのですが、しかしこの映画はそのような傾向にはまり込んでしまい、「5秒でわかる事に無用なカットの連なりを費やす、悪い意味での学生映画」といった出来になっている。やはりCGの発達によって特殊効果表現の裾野が広がったとはいえ、脚本開発力という人間の腕の良し悪しは作品を左右する事に変わりありません。
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