「LIZZIEとLILY」モンスターズ 悪魔の復讐 Bacchusさんの映画レビュー(感想・評価)
LIZZIEとLILY
1892年にマサチューセッツで実際に起きたリジー・ボーデン事件を基にしたフィクション。
当然?こんな事件のことはこれっぽっちも知らずに鑑賞。鑑賞後にwikiで調べたけど。
1982年8月4日午前11時頃自宅で惨殺されている主のアンドリュー・ボーデンと妻アビーが発見され、そこから6ヵ月前に話をさかのぼり、メイド名マギー本名ブリジットが屋敷にやって来るところから
そこに至るまでを、マギーとリジーの視点でみせていく。
人には言えない実はドロドロな家族のボーデン家。特に親父と叔父の胸くそ悪さはなかなかのもので、追い詰め追い込まれて主従関係を超え始めていくのも理解できる。出来ないところもあるけれど。
結局は相容れないところまでいってしまったが、哀しさの残る良いサスペンスで、もう一歩パンチがあったらねとい感じ。
ただでさえ重い話なのに、画面に頭が入りきらない程のアップだったり、フォーカスを移動させたりという映し方が多く、不穏感や閉塞感を演出したいのはわかるけれど、観難いし疲れた。
それにしてもジャケットとタイトルはミスリードにも程がある。
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