フラグタイムのレビュー・感想・評価
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「あさがおと加瀬さん。」同様いい。
今年125本目。
Pyxisの伊藤美来は色々な役をやっていますが、声が可愛くて聴いていて癒されます。宮本侑芽さんは初めて聞きましたが、村上さんのクールな役にぴったりだと思います。
生きる上で大切な事を描いた作品。
冒頭でやられました。
百合をベースに2人の少女の心の成長を描いた作品
人間関係に悩む少女達の心に秘めた葛藤や苦しみをテーマにしていて、なかなかに見応えある映画でした。
3分間だけ時間を止められる少女が、ふと気になる少女のスカートの中を覗いた事がバレてしまってから始まる2人だけの秘密の時間。
惹かれ合う2人。次第に見えてくる自分の心。彼女の心。
ただ冒頭のスカートをめくってしまうまでの、彼女に対する興味が増していくところは、もう少し丁寧に描いて欲しかったなー。彼女に魅了されていく説得力を増すような描写がもう少し欲しかった
百合描写はちょうど良い。
「3分間だけ時間を止められたら何をしますか」
この言葉が作中でも終盤へのキーポイントになっていたのも良かった。
百合な雰囲気に抵抗がない人には、是非見てもらいたい作品でした。
コミカル路線から映画向きに/百合要素は物足りない
原作がアングラな百合漫画と思っていたので
映画化と聞いて最初ビックリしました。
時間が止まる描写など色々な面で
映画向けに丁寧に作られていました。
ーー以下ネタバレ含みます。ーー
以下感想ですが、視聴後の作品ツッコミとして気軽に聞いてもらえればありがたいです。
・時間を止める能力を私的に使ってしまうヒロインですが、いきなりパンツ見でびっくり!
原作では本を読む村上さんの、まつ毛などの顔の美しさに見惚れてからパンツを見る自然な流れ(笑)だったのを、あえて飛ばしたのは何故!?
・ヒロインの事を逆に昔から好きだった描写が独白のみでもう少し具体的に多く描写して欲しかった。秘められた村上さん→森谷さんLoveのベクトルも美味しい部分と思うので、映画では伝わりにくく勿体無いと思いました。百合要素としては少し物足りないかなと思いました。
なお特典で付いていた冊子は、原作漫画のコミカルな雰囲気を楽しめます。
さとさんの漫画は他のも含めてかわいくてハートフルでどれも良いです。
冊子は1週目配布用特典と書いてあった。
(つまり好きな人は何週も行ってね。ということか、特典をもらいたい人はお早目に)
ハードル上がってましたが完璧に超えてくれました
劇場予告がとてもよくて、映画館でこの予告を見るたびに期待度のハードルが上がっていって、
とんでもないことになっていたんですが、完璧に超えてくれました。
ED曲であるFlagileのサビの歌詞にある
『出逢えたことから 全ては始まった傷つけあう日もあるけれども「いっしょにいたい」と そう思えることがまだ知らない明日へと つながってゆくよ』
が全ての作品だと思います。
Pのデスクの前に座っていたフラグタイムとは何の関わりもない方のチョイスらしいですが、選曲センスが神過ぎる。
同様のチームが制作した『あさがおと加瀬さん』も劇場で観たんですが、感想として「これ百合じゃなくてもよくないか?」というものを一番に持ってしまったことがありました。
ただ、今回は百合(同性もの)だからこそ描けるものだという感じが出ていてよかったです。
元々百合好きなんですが、そこにアイデンティティものという好きな要素が絡んでいるので、
気に入るに決まっているんですが、それを措いてもよかったです。
アイデンティティものと話すだけで、察しのいい人ならなんとなく村上のキャラクターを見て、
(あぁ、そういう話か)と分かってしまうくらいにテンプレな話ではあるんですが、
やっぱこういう話は何度観てもよいです。
本当の村上のことを知ることができた今ならきっと1回目とは違う印象を抱けると思うので、
また観たいと思います。
パンフレット、キャラ紹介とか一切なしで制作人のインタビューしか載っていなかったのが新鮮でした。内容も充実してるので、この作品が気に入った方は読んでみるとよいと思います。
次観る前には原作読みたいです。
ヒロイン二人の心理が理解できれば楽しめると思います。そんな、ちょっと百合っぽい雰囲気の作品です。
原作があるようですが、読んでいません。
ポスター見てなんとなく気になったので鑑賞。
女子が女子のスカートをめくるという紹介文に惹かれたわけではありません。よ?
最近の作品では「初恋ロスタイム」も時間が止まる設定でした。そっちでは1時間。
この作品ではそれが3分間。ウルトラマンの設定です。シュワッチ。
その時間、ヒロイン二人だけは何故か動けるようで、色々なイタズラや悪さをします。
・教室で服を脱いで写真撮影したり
・ヒロインAを振った男の頭にパンツかぶせたり
時間を共有することで親密さを増していくヒロイン二人なのですが、
一方のヒロインが他の同級生とも仲よくなっていき…。
そんなお話。
☆
ストーリーはまずまずと感じました。けど
作画のクオリティ、背景も含めてアラとムラがありすぎかと…
もっともっと魅力的な作品に出来るんじゃないかなと、思ったのでした。
(上から目線ですみません)
☆
気付いた事
地下鉄のデザイン
→フロント部に三日月のマーク。
伊達政宗の兜のイメージ。って、仙台市の地下鉄東西線ですよ
PARCOのある風景
→仙台駅のペデストリアンデッキ。
アイネ・クライネ・ナハトムジークでも使われた場所
歩道橋に掛かる標識に書かれてる地名
→宮城県美術館 …って
舞台が仙台市とはどこにも書いていいませんが、これはどうみても仙台市。
調べてみたら
カントクが宮城県出身
制作スタジオが仙台市にもあるようです
納得。
☆映画の感想は人さまざまかとは思いますが、このように感じた映画ファンもいるということで。
後半は素晴らしく良かった
原作は読んでいません。
中盤から後半にかけての展開はとても面白く良かったです。
ストーリーは自我を押し殺して他人の理想のままに生きる女の子と自分の殻に籠もって他人と繋がらないことを選んだ女の子のちょっと不思議なガールミーツガールのお話で、後半の自分から動こうとしなかった美鈴が遥に机の上で迫るシーンやお互いに言いたいことをぶつけ合うシーンなどとても良かったと思います。
ただ前半のキャラの掘り下げや二人の関係性の構築が弱いせいか個人的には盛り上がりにかけてしまいました……
あさがおと加瀬さんは最初から付き合っているためニヨニヨできるシーンが豊富で楽しめましたが、今作は前半が漫画のページを飛ばし飛ばしで読まされているような感じで、中盤以降のクライマックスに感情をのせにくくなってしまいました。
例えるならあさがおと加瀬さんはメインがドカンと牛丼に対し、フラグタイムはメインディッシュはA5級の肉で最高なのに前菜がスーパーの半額キャベツを使った料理みたいな感じでしょうか。題材や後半のかけあいは大変面白いのにもったいないなぁと思ってしまいました……
ただ前半も演出は面白く、美鈴の心の声と口に出してる声、遥のその声に対する返答に釣り合いが取れておらずフワフワした感じが良かったです。
今回は前作のようにゆるいユリ作品としてではなく、彼女たち2人の成長物語として見るのが良いと思いました。また、同作品レビュー内でKZKさんの考察が大変良かったのでそちらも読んで頂きたいです。
最後に一つ。
授業中に飛び出して廊下を走ったのに階段から上がってくる男子生徒お前誰だよ!
純真無垢な綺麗な映画
60分に満たない映画のわりには綺麗に纏まった作品だと思った。
予告ではLGBTを題材にした映画なのかなと思ったが、そうではなく、素直な、ありのままの気持ちを大切にしようといった前向きで綺麗な映画だと感じた。
主人公の森谷美鈴は自分の気持ちをさらけ出さずに閉じ込め、人とか関わらない事で自分を守って生きている。
ヒロインの村上遥は同じく自分の気持ちをさらけ出すことはしないが、美鈴とは真逆に人と積極的に関わり相手の喜ぶことや望む事を考え行動し、同調することで自分の立場を作り自分を守って生きていく。
両者とも自分の気持ちに素直にならず、閉じ込めることで自分を守るといったのは現代らしい生き方でとても見やすい。
その自分をさらけ出す、3分間、時間を止められるという力を与えられたことにより、自分の気持ちに素直になるということの素晴らしさを美鈴と遥は感じることができ、最後は芽生えるわけだ。
そのため美鈴がLGBTだったり、最後は遥と同性愛として結ばれて共に幸せを育むかはわからない。
現時点で彼女らはようやく自分の気持ちに素直になって行動し始めたわけだから、これから先のことは分からず、作品内でもしっかり描かれてはいない。
素直な気持ちに生きるとになった彼女らにはこれから無限の可能さ成長が待っているだろう。そういうこともあってその先は描かれてないと勝手ながら解釈させてもらった。
いろんな考え、価値観の中世の中は動いている。
時に自分の正義が環境や社会としては悪として排除されたり、逆に悪が正義として回っていたりなにが正しく、なにが悪いのか分からない世の中を感じることもある。
もちろん時には自分の気持ちを押し殺し、周りに同調する事は大切な時もあるが、それが主としては時間の無駄である。
自分の気持ちを行動にする事が全て正しいとは限らない。ただ自分の気持ちに素直に行動した先の過ちは反省に繋がる。
美鈴も遥もお互い素直な気持ちをぶつけ合い衝突した先には真の友情が芽生えた。
素直な気持ち、自分に嘘をつかないことの大切さを改めて感じさせてくれる作品だった。
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