「楽しめない街」猿楽町で会いましょう neMuronさんの映画レビュー(感想・評価)
楽しめない街
クリックして本文を読む
とても楽しみにしていた作品。
過去、さらに過去、そして現在。と時間を分けて
描かれていたストーリーは全てが繋がりを持っていて
人々がみな、つながれていく。
登場人物全員と言っていいほどクズが集まっている。
言動も、行動も、薄っぺらく嘘の塊で
観ていて嫌気が何度もやって来た。
小山田を演じる金子さんの
「俺は尽くしたのに!」感満載のよくいる男性像が
とてもリアルだった。
その中でも、ユカを演じる石川さんの
なんとも言えない、こういう子いる!という演技から
過去に囚われすぎている言葉が心に刺さる。
嘘まみれのユカの行動も言葉も、全て、自分を嫌う内側からの本心のように感じ、現代に生きる人々において、
汚いけど、隠せない自分の甘さを感じた。
猿が楽しむ街なんてのは嘘で、こんなの住んでても楽しくねえよと思ったので、このタイトルにしました。
映画自体はめちゃくちゃ後味悪いけど面白かったです。
コメントする