劇場公開日 2020年12月11日

「勇者ヨシヒコのファン、かつ、三国志演義のファンにはたまらない面白さ」新解釈・三國志 DozenDollsDreamさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0勇者ヨシヒコのファン、かつ、三国志演義のファンにはたまらない面白さ

2021年1月24日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

勇者ヨシヒコというものを知らない人は、
いまならアマプラで無料で見られる「勇者ヨシヒコと魔王の城」を観たうえで、
自分がこの笑いのノリに合っているか、適性判断をしてから本作を観た方がいい。

さらには、横山マンガなどで三国志演義に親しんだ人であることも
本作を楽しむことができる人の条件である。

ピンポイントな条件ではあるが、決して少なくはないであろう人達にとって、
本作品はかつての勇者ヨシヒコを彷彿とさせるような良質のコメディ映画である。

どことなくメタでシュールで突き放したような会話劇(特にムロツヨシ)、
勇者ヨシヒコの仏さながらの佐藤二朗演じる董卓、
人の話を一切きかず一人で延々と自分語りをする敵役を冷ややかに眺めつつ
「おい! いつまでやってる!」「おい!人の話を聞け!」
みたいなツッコミをするときの間の取り方、
ファミコン風の画面、
三国志をザックリかつテキトーにパロッたユルいストーリー展開、
勇者ヨシヒコのファンなら「待ってました!」とばかりに楽しめる映画である。

逆に、勇者ヨシヒコの第一回に出てくる張りぼての青スライムをみて
「くだらない学芸会」だと評してしまうような人には、本作品は全然あわない。

DozenDollsDream