劇場公開日 2020年12月11日

「笑いにおけるツッコミの重要性を感じることができました!」新解釈・三國志 魔星さんの映画レビュー(感想・評価)

0.5笑いにおけるツッコミの重要性を感じることができました!

2020年12月16日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

これはね、ひどいよ。久しぶりに洒落にならないくらい面白くない作品を見た。皆さんには逆に見ていただきたいですね。
『水曜どうでしょう』のような身内向けのダラダラした笑いが好きな人は間違いなくハマる作品だと思うので、そんな方にはメチャメチャおすすめです!

最初に桃園の誓いをするシーンがありますが、非常にダラダラしたコメディが長尺で行われます。このシーンで笑えないと映画終わるまで笑うことはできないので頑張って笑ってくださいね。

この作品のコメディ部分は、ダラダラと無駄に長いセリフで皆同じような口調でボケてダラーーーっと垂れ流されます。
笑いにメリハリが無く、話も特に面白く無く、演じるキャラクターに魅力も無いため見ていて苦痛です。初めて上映中に席を立とうか寝ようか悩みました。本当に初めての経験でした。

豪華キャストにした弊害でしょうか全ての演者に見せ場を作ろうとして全員がボケに回っておりツッコミ不在の学芸会を見せられている感じです。ダブルボケの開祖である笑い飯ですら片方がボケるときは片方はツッコミに回り的確なワードでツッコミ笑いを昇華させているのですが、この作品はツッコミはいるにはいるが弱いので居ないに等しいんですよ。ツッコミが弱いので弱いボケを昇華させることができず笑いの爆発力が生まれない、笑いの切り替えが無いため一つのボケを長時間見せられている錯覚に陥りグダグダになっております。
ボケにボケを重ねる笑いの手法もありますが、1のボケに2のボケ、2に3と常により面白いボケを重ねるから面白くなるのですが、この作品は1のボケに1のボケまたは0.5のボケという感じで非常に笑いにくい形をとっております。

笑いのレベルも予想を裏切るものではなく、「あ、コイツ今から、こんな感じでボケるな。」と、予想でき結果予想を裏切らずかつ面白くも無いので笑えないです。

この作品のオススメの見方は、2人以上で見に行けば帰りの食事の場などで、ここが面白く無かった、これは寒かったねなど、映画の話題で盛り上がれること間違いないと思います。むしろ人に感想を吐き出さないとやってられません。やってられないので私もわざわざ会員登録して今回感想を投稿しているわけです。

「面白く無いともっぱらの噂だけど、あえて地雷を踏みに行くぜ!」という勇者様は、ぜひ複数人での視聴をオススメいたします。この作品は視聴後に感想を言い合うことで完成する作品だと思います。

魔星