「令和一豪華な駄作」新解釈・三國志 柴左近さんの映画レビュー(感想・評価)
令和一豪華な駄作
主役を張るレベルの人気俳優陣が続々出演
監督はヒットメイカー福田雄一
題材はなんと三國志
主題歌担当福山雅治
という、この時代の日本のエンターテイメントをかき集めて作った力作!の筈なのだが正直、残念な出来だった。期待してしまっていただけに非常に残念だ。
折角三國志の個性豊かな武将たちを使うのに、全員同じキャラクター性で、ギャグも勢いで笑わせようとするボケとユルいツッコミというパターンしかなく、意外性もなく途中で飽きてしまった。
「勇者よしひこ」シリーズは、シュールな世界観なんだけど、登場人物が至って真面目というギャップが面白い。それでムロツヨシや佐藤二朗のキャラが光るわけで。コメディはその緩急を作るのが一番大事。
今作は皆がみんな「よしひこ」で言う仏タイプというか、奇をてらったキャラクターなので観客は疲れてしまう。
福田監督は好きな監督の一人ではあるんだけど、30分ドラマで一番発揮出来るのではないか。今作も5つぐらいに細切れにして深夜ドラマでやっていたらもっと世間からの評価を得られる気がする。
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