朝が来るのレビュー・感想・評価
全79件中、1~20件目を表示
性教育の題材にしてほしい
映画のテーマや、俳優さん達の演技が素晴らしかった。そのうえで感じたことを。
実際に中学生で妊娠・出産し、当時付き合っていた彼氏は何の力にもなってくれずに逃げ、必死に子育てを頑張っている方の記事を思い出しながら観た。
「好き」で一緒にいるのは素敵なこと。
でも、避妊なしのセックスは妊娠する可能性があること、妊娠したらどうなるか、そのリスクを思春期になる前の子供たちに、家庭や学校で教えるべきだと思う。
ひかりちゃんの彼氏は、ごめんだけ言っておしまい。
望まぬ妊娠をした場合、中絶を選んでも出産を選んでも、心身ともに傷つくのは女性。
1人で妊娠したわけじゃないのに。
この映画のように、助けてくれる場所と繋がれればまだいい。
けど、家族にも言えずに、助けてくれる場所があることさえ知らずに、病院にも行かず(行けず)孤独に産み落として、赤ちゃんを死なせてしまう人達もいる。
だから、思春期を迎える前の子供たちに、妊娠・出産に関する踏み込んだ性教育が必要だと思う。
同時に、もしも妊娠してしまった時は、どこに相談すれば良いかや、どんな援助が得られるかも伝える必要がある。
それが、これから大人になる子供たちや、新しい命を守ることに繋がると思う。
そして、親世代にも性教育の必要性や、どんな時でも子どもの味方でいることを伝える必要があると思う。
ひかりちゃんの親はけっこうひどい。
あの親の気持ちもわかるし、きっとあの反応が大半なんだろうけど、子どもの気持ちなんか全く聞こうともせず、寄り添おうともせず。
1番辛いのはひかりちゃんなのに。
大好きだった彼氏も離れていったうえに、家族にあんな対応されたら精神病むよ。。
優しさ・配慮のカケラもない親親戚。理解者も居場所もないひかりちゃんが可哀想でしかたなかった。
子供が欲しいのに、持てない人がいる。
望んでいないのに、子供ができてしまう人もいる。
望んだ人のところに来てくれたらいいのにね。
1人でも多くの子どもが、優しく温かく見守られて、のびのびと成長し、必要な知識を身につけて、幸せでありますように。
静かに語りかけてくる映画
挿入される風景は美しくて、決して押し付けではなく命の尊さを感じられる
俳優さんたちの表現もいい表情されてる。
あの世界の中で確かに息づいて生活を営んでると思わせてくれる。
生みの親に「私はあの子の親ではありません」と言わせてしまった自責の念はいかほどか…と思うと胸が痛む。
エンドロール後の仕掛けも、いやらしくない程度でほっこりする
蒔田彩珠さん、なんかいいよな。と独特な雰囲気を感じる人だ。
純真無垢からやさぐれていくまでにリアリティがあると感じられる。
映画を観てどうしても原作が読みたくなった作品でした。
原作も、さらに良かったです。
長尺すぎるが、心情が丁寧に描かれた良作
河瀬直美監督らしい手法で撮られており、一部のシーンはドキュメンタリーを観ているかのようである。演者に台本ではなくフリーに語らせていると思われる演出は河瀬監督の真骨頂だが、そのために長尺でもう少しテンポが良くてもいいのではと感じるシーンがいくつかあった。
主人公の少女は以前テレビドラマでの演技を観た時はさほど印象に残らない感じだったが、この作品では独特の空気感があり演技に引き込まれた。まだ中学生であってもちゃんと母性が芽生え、生まれたばかりの我が子を本当は手放したくない思いが丁寧に描かれている。だがその思いを母親は完全に否定する。親の立場から見れば世間体もあり、まだ幼いはずの娘の妊娠に裏切られたような気持ちもあったか。でも娘のこれからの人生のためにと選択した結果が、娘の人生の転落のスタートとなってしまったのがなんとも皮肉である。もしこの母親が、娘の思いにもっと寄り添う事が出来たならば、少女にはどんな人生が待っていたのか。どんな選択が幸せだったのか。転落していくばかりの少女が不憫だった。
井浦新夫婦の子供がほしいという切実な思いはしっかり描かれている。作品のテーマは非常に難しい問題であり、色々な考え方があるため意見は分かれそうだ。
ラストシーンに救われたような気持ちになった。
どっちなんだ
途中まで
一緒に寮にいた友達か?
新聞屋で働いていた友達か?
と思っていたが、
結果は母。
本で読むともっと詳しく伏線がみれて
おもしろく、感動するかなと思った。
それにしても、主演の二人の
演技が最高に良く、
里子を迎える運びになるまで
涙なしにはみれないし、
人事ではないとおもった。
一筋の、ひかり。
Netflixで鑑賞。
作中の男の子と同じ6歳の子どもがいるので、感情移入しやすかったかもしれない。
少女はただ真剣に一人の男性を愛した。
そこには何の罪もない。自然なこと。
ただただ、若くて無知だっただけで、残りの人生の全てを失ったように言われ責め立てられる。
親は彼女の今をちゃんと見ていたの?
女が身を守るために性に対する教育はしたの?
起こってしまった事実を悲観し、将来や世間体しか気にしていないように見えた。
学校?受験?それが何だよ。
産後の身体と心のケアがいるんだよ。
ボロボロに傷ついてるんだよ。
狭いなかでも選択肢を与え、一緒にこれからについて考えてあげていたら、もっと違う人生があっただろうに。
お腹で守り育てた大切なひとつの命で、心から救われる人達がいる、自分にしか出来ない行いをしたんだと思ってもらうことはできなかったのかな。
浅田さんの演技は素晴らしかった
過去の傷を強さと優しさに変え、穏やかな愛で包んでくれる。
新聞屋のおじさんも。
親じゃなくても、寄り添おうとしてくれる人達はいる。
そういう一握りの人達に出会えるかどうかは運で、いたとしても気付けるかどうかはその時の自分次第。
永作博美さんはいくつになっても可愛い。
演技から、親として大切なすべての力を感じた。
時として育ての親は産みの親の存在を遠ざけたい気持ちがあるものだと思うけど、彼女は産みの親の愛を途切れさせることなく、しっかり受け止め、受け入れ、子どもに話すことで愛情を間接的に渡してきた。
一度や二度じゃない。
何度も、何度も、物語のように。
最後の「会いたかったよ」が全てを語っている。
まだまだ思春期の真っ只中で、グラグラ危なっかしいひかりさんが、真っ暗な闇の中を生きずにすみますように。
これからも時々、大切な思い出の唄を息子と口ずさむことで温かい光が少しずつ差していくといいなと願うばかり。
星4にしたのは、不妊治療や妊娠中の身体の変化や心の不安定さ、身体的なツラさが特に描写されることもなく、綺麗な風景でさらっと流されていたから。
そこが一番大変なとこなんだよ…
ちょっと盛り上がりに欠けるか
ストーリーもいいし、話の進行具合も良く飽きさせない構成ですね。あっという間。テーマも不妊からの養子縁組とホットな話題。
中盤以降は転落していく産みの親を見ていて居た堪れなくなりました。
それが育ての親と実の子(エンドロール後に子供のセリフあり!注意!)の言葉に最後の最後に救われる。
私は中学生の性交渉には知識があれば肯定派なだけに、そこの部分は掘り下げておらず旧態依然とした日本社会、親戚、学校対応などを描くのみなところがドキュメンタリーに近いと感じてしまうのか。
そこに少しでも救いが欲しいです。
男子生徒を父としての苦悩を描くなど。
重いテーマだけにもう少しハッピーエンドくらいがバランス取れてるんじゃないかと思いました。
あ、原作があるからそうもいかないのかな。。
ゆったりと紡がれるお話
ずっと気になってて鑑賞
なんというか、ものすごく文学的に感じた。
キャストも相待って、ものすごくゆったりと話が進行していく感じ。
時間も飛びまくるし、場所も飛びまくるけどついていけたなー。
個人的にひかり役の女優さんが良かった。
安産なんて誰にも言われなかったの件が胸に響いた。
男子は出したら終わりか、、、
社会的サイクルに入れない人っていうのが題材の映画って考えさせられるよね。
72/100
若い母、ひかるに《朝が来る》そう信じたい。
河瀬直美監督は最近、パワハラ、暴力沙汰などの証言で
信用が失墜してるようです。
決して好きな方ではありませんが、「あん」とこの映画は良作だと思います。
作品とご本人は分けて考えることにします。
望まぬ妊娠・出産で人生を狂わせる14歳の女の子の人生とその後。
やはり傷つくのは女の子だと、悲しくて慟哭でした。
この映画は不妊のため「特別養子縁組」で、母となった佐都子(永作博美)と、
14歳で子供を産んで養子に出したひかり(蒔田彩珠)、
この2人を並行して描いて行きます。
前半。
佐都子と夫の清和(井浦新)が不妊治療を諦めて、ベビーバトンの
「特別養子縁組」により、ひかりの子供・朝斗を迎えて幸せな日々を過ごしています。
6年後、朝斗はすくすくと育ってます。
そんなある日、生みの母・片倉ひかりと名乗る女性から電話が来ます。
「子供を返して下さい、駄目ならお金を下さい」
そして中盤から映画は、片倉ひかりの14歳の出産とその後が、
ドキュメンタリータッチで細やかに描かれます。
14歳で素敵な男の子に告白されて、「大好き」と思い、
好きの延長で彼を受け入れる。
妊娠が分かった時には中絶期を過ぎて、島流しのように「ベビーバトン」の施設で出産。
そして数日で子供は取り上げられて、見知らぬ夫婦に養子縁組されてしまう。
ひかりの心に納得なんてあっただろうか?
両親は大事な子を取り上げた憎い親。
傷ついた心と身体で、学校で勉強なんか出来るわけがない。
河瀬直美監督はこれでもか!と思うほど、情景描写を入れて来ます。
佐都子の高層マンションからの高層ビル群。
川面を渡る水鳥。せせらぎ。
そしてひかりが出産する島に渡るフェリー船。
かったるいくらい風景描写が多い。
一度ドロップアウトしたら、本線に戻るのは至難の技です。
親や家族の後ろ盾を拒否したひかりは、転落の道をかろうじてとどまりそうだけど、
本当に危うい。
永作博美の佐都子の優しさと強さ。
佐都子と清和はきっとひかるのチカラになってくれると思う!!
「ベビーバトン」の精神指針。
《養子の子の就学前に実の母親を告知する》
それにしても、アメリカやイギリスの映画では、未成年の女子が
妊娠した場合、施設で出産して直ぐに養子縁組して実母の手を離れる。
そのテーマの映画は数多いと思います。
日本では内緒でホテルの浴槽やトイレで出産して、
「赤ちゃんポスト」に届けるならまだしも、
殺してしまう事件を多く聞きます。
(ひかりの実の両親の冷淡さにも驚きました)
(孫として迎える気持ちはさらさら無くて、世間体だけを優先する)
(人の親のする行為とはとても信じられない)
映画はラストを観たあなたに委ねる形です。
なにより題名が、希望を明確に語っています。
面白かったけどサスペンスではない。
ヤンキー風になってから、ひかりの顔隠してたのって視聴者にサスペンス風に見せる為だったんだ。話のあらすじは全然ミステリじゃないけど。
永作さんよりもっと若い女優さんの方がよかった。(40代前半くらいの)
カメラワークはドキュメンタリー風にするのか、映画風にするのかはっきりして欲しい。
あと、彼氏が高校生になった時一瞬出てきたけど、その後全く触れずで消化不良な感じだった。
考えさせれる
テーマは本当に大事なことだけど、途中までドキュメンタリーかと思わせるくらいリアルな作りなのに、なぜいきなり家にあげる?警察はどうやって栗原家に辿り着いたの?最後どうやってひかりの居場所のアテをつけたの?とか野暮なこと考えてしまうくらい、リアルと虚構がマッチしてなくて違和感がすごい。エンドロール後のあの演出ためだけにそれまでの苦しみの描写がされたのかと邪推してしまう。映画としての美しさがない気がするので、うーん。
エンドロールの最後の最後までみて!
原作も監督も役者も素晴らしい。
『イイ話』では決してないけれど、色々と考えさせられる良作。娘を持つ親としては中盤からラストシーンまで涙涙で目が腫れた。。
育ての親の目線、生みの親の目線、どちらも丁寧に描かれている。
特に中学生で妊娠し、子をベビーバトンに渡す『ひかり』の感情をとてもよく表現している故、辛く悲しい。若くして妊娠、、というと家庭になんらか問題のある不良の子が想像しやすいかもしれないが、ひかりは何ら普通のむしろ地味なタイプで、両親家族もいたって普通のどこにでもある家庭。(普通の)初恋の相手と恋をして、想い合って体の関係を持ち、結果的に妊娠してしまう。
妊娠さえしなければ、もしかしたら微笑ましいこと(中学生で体の関係を持つことは一般的には早いのでしょうけど)かもしれないのに。妊娠ですべてが一変する。家族との関係、彼との関係、進路、人生。
親は、産んで(気づいたときには既に中絶ができず)里親に出し、高校受験にも間に合うとひかりに言うが、子を宿し10ヶ月の月日をベビーバトンの施設で過ごし、そして出産を経て、子への母性を感じてしまった彼女には、もうそれをなかったことになんてできないのだ。身内との関係も悪化し、家を出て新聞配達するひかり。妊娠がなければ、進学校に進み全く違う人生だったろうに。妊娠させた彼の人生には大きな変化がないのに。
『バカだったから』と一言で言うには辛すぎる現実。
でもひかりには、振り返っても育てることはできなかったのだ。
育ての親(永作博美)は、息子を愛し、また生みの親の愛も子に伝えていく。
けれど、ひかりとの何年越しの対面で、変わり果てた容姿と金銭を要求し脅迫まがいの電話をするひかりに、中学生のときの面影はなく、ひかりではないと断言する。
こうなってしまった背景がまた泣けてくる。
どうして闇金みたいなのに盗んだ金渡しちゃうの(涙)
妊娠騒動を経て、信頼できる大人や周囲との関係が断たれ、また自身で判断できるような経験や知見もなく未成熟。そういった子になってしまったのも、すべてあの初恋の末路からかと思うと本当に心苦しく。
ラストシーンと、エンドロールの最後に、この映画の救いがあるのだけれど。涙がとまらん。
中高生(男女)に見てもらいたい。我が子が中学生になったら見せようかな。
ただし、10ヶ月の妊娠期間にはつわりや苦しいことがたくさんあって、出産は命をかけた壮絶な痛み苦しみが伴うことは、この映画内には含まれていないということ、大好きな相手とセックスをすることが悪ではないということ、そういうこともきちんと伝えていかないとな、と考えさせられた。
『この子が生まれてこなければよかった』と少しでも思う可能性があるうちは、妊娠してはいけない、ということかな。
違和感だらけなのに泣いた
映像・音楽・演技 本当に素晴らしかったです。文句なしで最高でした。
特に印象に残ったシーンは養子縁組の説明が終わってカーテンを開けるシーン。
ただカーテンを開けただけですが、それまでの不妊の暗い話から、一気に明るい展開に向かうことが示唆されていて、本当に上手で素晴らしかったです。光の表現にも強いこだわりを感じました。
若者のベッドシーンも、あえて肌をアップで撮影することで、違和感がないどころか、神秘的な初体験を上手に表現していて、流石でした。普通ならば事後までシーンを飛ばすか、布団をもぞもぞさせて終わることも多いと思いますが、それだと一気に事務所NGだったのかなとか、冷めてしまうところを、撮影手法によって見事に昇華したと感じました。
冒頭の、女性のりきむ声から入って、海を見せて、島に進んでいくところも開始数分で監督の力量が凄まじいことを表していました。本当に上手でした。
他にもいっぱいありますが、とにかく監督の力量に魅せられました。
出産のシーンがなかったのですが、今回の話の流れからはその意図が少し分からなかったです。
妊娠期間は長いです。10ヶ月あります。だんだんと人間の形になって、お腹も蹴ってきます。
そして数時間かけて産んだ瞬間、初めて「声」が聞こえて、命を感じて、「顔」を見て、一気にお母さんの感情が爆発しますよね。驚き、嬉しさ、安堵、不安、、、など。ここで今回の女の子は、さらにその子を誰かにあげなければならない、という辛さがあると思いますので、「え、ないんだ」と思ってしまいました。
脚本については違和感が多く、少し感情移入がし辛いところがありました。原作を読んでいませんが、そもそもそういった話なのかもしれません。
・脅迫をしてきた相手を、なぜ家に呼ぶのか?普通喫茶店とかでは?
・14歳の子供に、出産を許可させた上で、さらに高校受験させる親がいるか?
(絶対に堕ろさせようとしていた母はどうして急に許したのか)
・職場に来ないだけで警察が動くのか(犯罪をしているかと思った)
・警察が見つけられなかったのに、なぜ簡単に会えたのか
何よりも永作さん演じる母親が最後あんなにも号泣するのが違和感ありでした。
金目的かもしれませんが、我が子を奪いに来て、あの風態であれば、二度と関わらないで欲しいと思んじゃないでしょうか。
ましてや会いに行かせるなんて信じられなかったです。
そんな違和感があるのに、演技や演出がうますぎて何度も泣いてしまいました。
産みの親育ての親
中学生で妊娠してしまった生徒
生んで里親に預けることに
…子供を望めない夫婦
子供が望めない夫婦にとって
宝物のような赤ちゃん
愛情たっぷりに育てている
そこに産みの母親が現れてお金を
ゆすりに訪れる
新たな人生を送れていなかった
この夫婦に育てられ
…とってもありがたいことなのに
そして生んだ子供と会わせてもらえるなんて感謝しかない
生んだ子に〈あいたかった〉と言われたら…
永作博美の好演で
いい仕上がりになっている
役者さんの演技はよかったけど、ちょっと言葉足らず
映画館でポスターを見て永作博美主演なら観てみたいなぁと思いつつも、コロナ禍で劇場観賞が敵わなかったため、原作小説を読んでから映画は配信レンタルしました。
台詞であまり説明せず映像と役者さんたちの演技で表現しているため、少し言葉足らずかもしれないと思いましたが、
辛い不妊治療を経て特別養子縁組に至るまでの夫婦の心境などすごく伝わってきて、涙が溢れました。
蒔田彩珠さんも、朝斗くん役の子役さんもとてもよかった。
初めて赤ちゃんの朝斗くんを腕に抱いたとき、辛い日々のトンネルの先にやっと光が見えた夫婦が「朝が来た」と思えたように
ラストシーンのあとのひかりちゃんにも「朝が来る」希望みたいなものをエンドロールの最後の演出に感じられたのはよかった。
言葉足らずな印象だったのは、
家出したひかりちゃんがベビーバトンを頼るところ。
原作では浅見さんは実家に連絡した上でしばらく預かり、最後は実家に帰らないというひかりちゃんのために新聞配達の職をなんとか探してきて送り出していたのに、映画ではそのあたりに触れられていないため、ちょっと無責任に感じました。
(頼る人も働き口もなく風俗で働いて望まぬ妊娠をする女の子たちを散々見てきているはずなので)
もう1つは、裏切られて保証人にされて借金取りに追われるところ。
サインもした覚えがない偽造なのに取り合ってもらえない、周りに助けてくれるような人もいない、逃げて遠いところで働いていても借金取りにに追いかけてこられて、困りあぐねて職場のお金に手をつけてしまう。
そうやって追い詰められて、追い詰められて、里親にお金を無心しようとしたのに、
そのあたりの表現が映画ではさらっとしすぎていて、ひかりちゃんが追い詰められていたのがわかりづらい。
(警察が栗原夫妻を訪ねてきたのも、会社のお金に手をつけたのがバレて「この知り合いのところにお金を借りに行きます」って言って消えたからであって、ただ職場からバックレただけでは捜査してくれないでしょ…)
養子縁組
浅田美代子演ずる静江が代表を務める養子縁組の色々な決まり事が、すごく理にかなっていて、実際の養子縁組ではどの程度の決まりがあるのかはよく知らないけれど、子供が欲しくても授からない人々、産んでも育てられない人々にはとても大事な場だろう。
産みの親が子供を返して、と揉める話なのかと思っていたがそうではなく、養子を迎え、愛情を注いで育てた栗原夫妻のこれまでと、産んだ中学生ひかりの苦悩も丁寧に描かれていて、ひかりが栗原家に来た追い詰められた事情、ひかり本人だと気付いてあげられなかったなかった聡子とのラストの場面が、育ての親と産みの親、朝斗の今後に良い絆が生まれるであろう、と思わせるような、まさに朝は来る、ピッタリのタイトル。
15才の女の子、20才くらいになってお化粧したら、同じ子だとはなかなか気がつかないのは普通だろう。
ひとつの不自然で駄作が誕生
ヤクザかチンピラの偽造(もしくは友達が勝手に書いた)保証人書類に対して、
警察に届けることもなく、何故か大金を持っていて支払う。
こんなあり得ないエピソード入れたらストーリー全てが台無しでしょ。
後味も悪いわ。
演技力に圧倒される。
皆さん上手いですが、
生みの母親役の子の演技が素晴らしいです。
また映画自体丁寧に作られていて
途中から、色々考えながら観てました。
とても深い映画ですね。
無かったことにしないで
広島のお母さんだよ
この二言を聞いて
胸がギュ!ってなりました。
余韻かとても良く
しかし
人として、どうあるべきかを
考えさせられる
秀作です。
観て良かった。
余韻がすごい、観てよかった
こういうタイプのは見始めるのに迷いますが
結果、本当に観てよかったです
ラストが絶賛されるのは分からなくないけど
途中いろいろ考えさせられるところのが良かった
中学生で?
と思うけど、
ふたりの純愛ラブシーンは綺麗すぎました◎
だからこそ、
彼氏が「ごめん」って泣いて謝るとこ、
「めちゃめちゃ好きな人」の子と朝の光を見るシーン、
普通に高校通学する彼を見かけるところ、
切ないしやるせない、、
もちろん自分たちの責任ではあるけど
全てを背負って生きていく女性側
一方で
「なかったことに」もできる男性側
この対比がつらい、、
「母親」がメインの映画なので
女性の方が心に響きそうだけど
是非男性陣にも見て頂きたい、作品。
母は母の気持ちが…
痛いほどわかるのだろう。子供が欲しくても、授からない夫婦、その苦しさ、育てることの楽しさ、伝わってきた。育てることができず、周囲の協力も得られず、手放さざるを得なかった我が子に、今更ながら、会いたい、いや、ずっと会いたいと思っていた苦しさ、伝わってきた。この後、どうなるかわからないけど、ラストの演出、救いある形で終わってよかった。ドキュメンタリーかと思うほど、リアリティに溢れ、美しい映像、永作博美、浅田美代子、蒔田彩珠の好演に引き込まれた。
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