「ドキュメンタリータッチの見事な演出」朝が来る ゆうきさんの映画レビュー(感想・評価)
ドキュメンタリータッチの見事な演出
特別養子縁組によって迎えた子供が6歳になった頃に産みの親から「子供を返して欲しい」という電話がかかってくる。
ドキュメンタリータッチの見事な演出によりここに出てくる様々な母親の思いが痛い程に伝わってきた。片山ひかりという14歳の産みの母親、養子縁組をした育ての母親、ベビーバトンを繋ぐ母親の物語ではあるが、娘に失望させられたひかりの母親も本当に気の毒だった。実力のある俳優陣だからこそ見応えもあったがその中でも浅田美代子の演技が群を抜いていた。
欲を言えばひかりと両親の関係が修復するような所をみせて欲しかったが、良識のある節度を持った栗原夫婦にみているこちらも救われたという事でよしとする。
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