「川島海荷のドラマ版が好きで映画を見た」朝が来る あさとさんの映画レビュー(感想・評価)
川島海荷のドラマ版が好きで映画を見た
2016年に川島海荷さん主演で深夜ドラマでやっていたのを見ていました。ドラマ版がすごく好きで今回映画を見ましたが、結論をいうと、ドラマ版の方が好きです。
長いドラマを、映画で2時間位に圧縮するので、物足りなさを感じてしまうのは仕方ないと見る前から覚悟は決めていましたが、もしドラマを見ずにこの映画を見たら、もっと評価していたかも知れません。
ドラマ版と映画版で大きく違うのは、ドラマはひかりが主役、映画版は佐都子が主役になっていること。
また、ドラマ版と比べて1番物足りないと感じたところは、最後の方。
最後に佐都子がひかりに、「わかってあげられなくてごめんね」というシーンがありますが、
ドラマ版では、ひかりが新聞配達で借金を背負わされた後、借金取りから逃げるために別のビジネスホテルで働きます。そこでお金を盗んで、今度は警察から追われる、健太(映画版には出てこない)というひかりの知り合いが、ひかりを守るために借金取りをナイフで刺す、といった、ひかりがどんどん深みにはまっていってしまう話が、複数回にかけて放送されます。
最後の「やっと見つけた、わかってあげられなくてごめんね」というシーンは、ドラマ、映画版両方にあるシーンですが、ドラマ版ではこういった前置きがあってからのこのセリフなので、重みが全く違うように感じられました。
またドラマ版では、ひかりの母親もしっかりひかりに対して愛情を持っていたという描写があります。
ただ、映画版の役者さんたちのみなさんの演技は素晴らしかったと思います。ドラマ版の方が好きですが、映画版でも心を打たれるものはありました。
ドラマ版を見ていない方は、ぜひそちらも見て欲しいです。