「家族へのみち」朝が来る くりさんの映画レビュー(感想・評価)
家族へのみち
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もし、身近に彼女がいたら
どうすれば、
どう接すれば
彼女の生き方に
軌道修正できるのか
ずっと考えてました。
周りと違う体験をすれば
世界観が広がり
自ずと考え方が成熟し
体験の少ない人達の
言動が浅く思えてしまう。
そうだろうな…
だけど、
決定的に心を許せなくなったのが
なんなのかを消化できずに
見守っていたら、
答えは、劇中で消された文字が
語っていました。
無くならない無くしたくない思い。
人に何を言われようと
あの時、信じた感情は
誰にも否定されたくない
神聖な気持ち。
そういう思いを大切に
引き出しに入れて
人は生きていける。
歳を重ねて、妥協や計算で
失っていくものの一つでは
ないでしょうか。
そういう経験がない人も
いるでしょう。
ひかりが自分に起こったことを
肯定しているからこそ、
両親の対応が残念。
正解がない生き方において
せめて、彼女のように
自分の生み出した事を
正しいと思いたい。
それを
世間体が悪くても、隠蔽せずに
応援する環境を少しでも
つくるのがよかったんだろうな
とも。
どこまでも彼女に非情な
ストーリーですが、
最後
朝斗の育ての親の対応と
エンドロールの言葉に救われました。
それを糧に生きれるだろうか…
新しい家族として。
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