「誠実に子どもを育てるということ」朝が来る kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)
誠実に子どもを育てるということ
クリックして本文を読む
原作は未読。
実の子どもではない息子を育てている夫婦のもとに、実の母親を名乗る女性から脅迫の電話が入るという導入。
妊娠することが難しいと知った夫婦が特別養子縁組で息子・あさとを授かることになる話が前半。後半はあさとの実の母親・ひかりが妊娠・出産を経てどういう人生を歩むことになったかが描かれる。
たしかに脅迫してきた女性と、あさとを出産して間もないひかりのギャップは激しい。そこがミステリーの要素なんだろう。だから後半は真相を伝える解決編的な流れ。
でもミステリーというよりヒューマンドラマとしてよかった。あさとがかわいく育ってて、人を思いやれる優しい少年になっていることがとても救いになる。栗原夫婦を脅迫したひかりはたしかに悪いことをしたことになるが、印象としては誰も悪い人がいない。優しさを思い出したひかりと、誠実に子どもを育ててきた栗原夫婦に幸せが待っていてほしい。そして、エンドロール最後のあさとの言葉に、ひかりが救われてほしいと願う。
コメントする