見えない太陽のレビュー・感想・評価
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孫がテロリストになるのを祖母が必死になって阻止する話
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カトリーヌ・ドヌーヴが主演の社会派ドラマ。
ドヌーヴが主演ということで、wowowにて観賞。
イスラム教に改宗して、テロ組織にも関わろうとする孫息子アレックスを、何としてでも引き留めようとする祖母ミュリエル(カトリーヌ・ドヌーヴ)の葛藤と苦労を描いた映画。
イスラム教徒のテロ組織など、テーマは重いけれど、春の牧場農場の中で物語は静かに進んでいきます。
アレックスの気持ちを尊重しながらも、母なき孫息子のことが心配でならなくてじっとしていられない祖母。アレックスを馬小屋に呼び寄せて、手を震わせながらカギを掛けるシーンが印象的でした。アレックスは過去に具合の悪い時があり、メンタルな薬を飲んでいた時期もあり、医師の試験にも落ちたりで、心に隙間があったのか……。現世よりも来世というスピリチュアルに流れてしまったのか。
シリアで戦争を体験したという、元イスラム教徒?の男性の存在が「救い」を与えてくれて、いい感じでした。
最後、ミュリエルが病室のカーテンを引いて日を遮るところ、あれが「見えない太陽」だったのか? 見えない太陽は、どんな意味なのか? ミュリエルの心の状態?
それにしても、年を重ねてもドヌーヴは美しいですね。祖母ではなく、母親だと最初、思ってしまいました。
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