劇場公開日 2023年3月10日

  • 予告編を見る

「日本のIT企業頑張ってくれ!」Winny アベちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0日本のIT企業頑張ってくれ!

2025年2月4日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

日本もかつては画期的な発明を沢山生み出し高度成長を後押ししていたが、今の時代でもトップの発明であり、その技術を誇れるものは何か?を考えた時、思い浮かぶのはトヨタのハイブリッドエンジン技術(EVはまだ超えられてない)、コンビニエンスストアのシステム(先進的小売業のトップを維持している)、カップヌードルのブランド力(結局この商品が1番旨い)位かも知れない。
一方、アメリカはこの20年でマイクロソフト、アップル、メタ、アマゾンを生み出し圧倒的位置を占め、更に今エヌビディアでAIを手中に収めようとしている。日本をGDPで上回る中国、ドイツも簡単にアメリカを超えることはできないだろう。
この映画の真実の物語の通り、本当にバカな日本は、天才的技術者が生み出したWinnyを政治家や官僚や警察は目に見えない危機としか捉えず、潰してしまうことしか考えず、7年間も裁判し、新しい発明の目を摘んでしまった。何もかも今となっては、の話ではあるが、もっとこのような事実を広く世間に知らしめるべきとつくづく思いました。

松本優作監督の作品を観るのは初めてだが、この題材に挑んだ勇気を評価したい。主演の東出昌大は難しいタイプの主人公を肩の抜けた演技で上手く表現した。助演の三浦貴大も正義感溢れる弁護士を好演したし、吹越満をはじめとした名バイプレイヤーもいい味を出していた。
公開当時はノーマークでしたが、良い映画でした!ありがとうございます。

アベちゃん