「地味だけれど、丁寧に作られた佳作」Winny ユウコさんの映画レビュー(感想・評価)
地味だけれど、丁寧に作られた佳作
なんといっても、主役の東出昌大のキャラが素晴らしい。人がよくて空気読めなくて天才。
それを支える弁護団も、泥臭くてうまくいかなくて全然かっこよくない。唯一、敏腕弁護士の吹越満が頼もしい役割なのだけど、ビミョーにイタい感じなのも良い。
winny 事件と並行して愛媛県警裏金問題が描かれるが、こちらは孤立無援の警察官吉岡秀隆が正義感が強くてそちら方向で空気読まない。ゆえに身に危険を感じるさまがリアルに怖い。
そして、2つの関係者は直接交わらないものの、腐った社会の根深さを表し、見ている側がゾッとするという仕掛け。
エンドロールの実際の映像で、役者さんたちの再現率の高さにニヤニヤさせられる。
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