「別の視点から P2Pはそれ自体が革新的なのではない」Winny 一二三四五さんの映画レビュー(感想・評価)
別の視点から P2Pはそれ自体が革新的なのではない
インターネットは本来P2Pが簡単に行えるものです。
しかし、32bitという制限とそれを前提としたルーターやLANの存在がP2Pの壁となり、少しそれを行い辛い環境が広まってしまいました。
その壁を超える手段は割りと簡単なのですが、万人が使える形でソフトウェアにするという人は当時あまり存在しませんでした。
技術革新という言葉が先行しすぎていますが、それを加味しても金子さんが実装力のある天才である事実は変わりません。
そして、京都府警が行った違法取り調べの事実も変わりません。
この問題の本質は、取り調べと司法判断の違法性と不条理です。
3月の春風と共に青春が戻ってきたかのような映画です。
日本人にしかわからないでしょう。
わざわざご返答ありがとうございます
私にはサッパリわからないIT系技術なので、専門性に対して意見はございませんが、実験場所としての旧2chは理に適っていたのでしょうね あの技術を東大の実験室でやっていては熟れないと判断したのも一理です
それと権利管理団体と実際の著作権保持者との温度感、そんな地獄の蓋が開くようなインパクトをこの事件が引き起こした事を再検証する上で今作は重要なのでしょうね
連投、失礼しました
いぱねま さんへ
当時、ルーター超えなどの仕組みは、それなりに調べないと、ルーターのタイプによって超え方が4種類ぐらい在るので、知っている人しか知らない知識であったことは確かですし、試験環境も用意しなければいけないので、個人で着手する人は少なかったと思います。
IPv4時代のルーターには、隠し仕様と言っても良いようなものがあり、これを理解せずにP2Pは実装できませんでした。
これだけではなく、当時の金子さんのサイトでは、その時流行っていた理論の簡単な実装が複数公開されており、成果物をシンプルに出してくるその知性と実装力に感心したものです。
失礼します
確かに"革新"というのは大袈裟かもしれないですよね 敢えて言えばそれをパッケージ化したというのは的外れでしょうか?・・・(苦笑
プログラムという世界と、通常の世間との隔たりを体感できる希有な作品かと思いました
失礼しました