劇場公開日 2023年3月10日

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「新技術の開発者へのエールになっているが、陰謀論的な印象操作はいただけない」Winny tomatoさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0新技術の開発者へのエールになっているが、陰謀論的な印象操作はいただけない

2023年3月11日
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tomato
tomatoさんのコメント
2023年3月11日

拙稿にお付き合いいただき、誠にありがとうございます。
まさに、映画とは「娯楽」なのか「芸術」なのかといった論争に近いと思いますが、いずれにしても、「面白い」かどうかが一番重要なのではないかと考えています。
その点において、決定的な要因となるのが、貴殿が言われているとおり、映画と「観客との相性」なのでしょう。
個人的には、「とりあえず、国家権力を批判しておけば、社会性が出る」みたいな安易な作りの映画とは、どうしても相性が合わないと思っています。
日本の「新聞記者」が、ハリウッドの「大統領の陰謀」や「スポットライト」の足元にも及ばないと感じられるのは、まさに、そのような理由からで、残念としか言いようがありません。

tomato
いぱねまさんのコメント
2023年3月11日

失礼します
貴レビューの洞察力に敬服致しました 確かに"陰謀論"と解釈も取られても仕方がないと思います
今作の建付が難しいのは、『天才』というジャンルをフォーカスするのか、それとも公権力の暗部に光を当てたいという、二つの異なるテーマを何とか構築したいという企画意図があったのだと思います
思い出すのが映画『イミテーションゲーム』 これも又エンタメ性が不足しているという評価が多く、『ビューティフルマインド』との比較が成されてしまった

史実と、ドラマのさじ加減をどう料理するのか、本当に永遠なテーマであり、これを数値化出来れば、観客とのミスマッチが防げるのだろうなぁと、脳裏に過ぎった次第です

貴殿のご指摘点(ウィニーの客観的特異点や、ストーリー展開のカタルシス不足等々)は正にその調味料のボリュームの違いであったと僭越ながら愚考してしまいました

結局、その作品の評価は観客の相性に起因するという、至極当然且つ侵してはならない真理を改めて想起させて貰いました

失礼します

いぱねま