「映画雑誌での監督のインタビューやSNS等で興味を持ち、恐る恐る観に...」性の劇薬 ななさんの映画レビュー(感想・評価)
映画雑誌での監督のインタビューやSNS等で興味を持ち、恐る恐る観に...
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映画雑誌での監督のインタビューやSNS等で興味を持ち、恐る恐る観に行ってみました。
BLは読みますが原作は未読でした。
緊縛調教は苦手…と緊張していたのですが、意外とあっさり見れました。監督が「娼年」を意識したというのはなんとなく納得。これ何なん?というマシンが出てきてぐるぐる動いててエロいのに可笑しかった。終始淡々と作業を進める攻めにかなりキュンときました。
また交互に入る過去エピとの流れもスムーズで、自然と物語に入り込めました。
ただ後半かなり展開が駆け足に感じました。
余田はもう少しミステリアスさが残った方が…彼のエピはもう少しサラッと流した方が、私的には好みでした。
突然桂木君が海に現れたのは(まぁお約束でしょうが)ちょっとご都合主義かなと。セリフも劇画的で(まぁBLだし)、おっ何ラーメン奢ってもらっただけでもう許しちゃうの桂木君と戸惑ってるうちに突然とんでもない長尺の濡れ場が始まり、狭い館内に響き渡る喘ぎ声とエロ顔に唖然としてる間に映画は終わりました。
最後の濡れ場は綺麗に撮られてましたが、リアル過ぎて他人のセックスを覗いてるような気まずい気持ちになりました。
全体的にはテーマもはっきりし過ぎてる位はっきりしてて良い作品だったのですが、私が一番気に入らなかったのは音楽です。特に後半のドラマチック系の音楽が安っぽくてダメでした。話が充分濃いんで余計な音楽要らないです。
エンディングも城定監督の別作品みたく、曲なしの物語が続きながらの右側テロップパターンで観たかったな。あれすごく好きです。
近い将来、監督オリジナル脚本のBL映画観たいな、絶対面白いだろうな〜と思いながら十三の映画館を後にしました。
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