ボーダーライン ソマリア・ウォーのレビュー・感想・評価
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トレジャーハンターですかね!?
2009年にソマリアに入り海賊の取材を実際に行ったカナダ人ジャーナリスト、ジェイ・バハダーの手記を映画化したもの。
配給はKADOKAWAじゃないし、原題はSicarioじゃないし、カートを巡るカルテルの話でもないし、勿論ベニチオ・デル・トロもジョシュ・ブローリンも出て来ない。…念の為w
高級生理用品メーカーのマーケティングをしながらも作家・ジャーナリストを夢にみる主人公が、偶然知り合った伝説のジャーナリスト、シーモア・トルビンに焚き付けられて、親に金を借り、ソマリアに海賊の取材に行くストーリー。
マーケティングの仕事の様子とかソマリアを取材することにした理由とか、ある意味生々しくはあるけれど、特に思想がある感じはみられない。
ソマリアで身の危険がある中で、吠えて耐えて結果として注目を集めることは出来たけど、金が欲しいのか、認められたいだけなのかという感じばかりで、伝えたいは殆ど感じられず。
計画性もなく、人に迷惑をかける恐れやリスクを何も考えず、ただただガイド頼み感も否めないし。
そういえば日本人でもダメだって言われてるところに自己責任とか言って理由はどうあれ勝手に行って、結局拘束されて助けて下さい(泣)という人が何人かいたなあ…中には斬首された人もいたっけ。
結果として当時それを取材できたはのが彼だけだった訳で、確かにそれは凄いことだし、エピソードは面白かったしスリリングさもあったけど、YouTuberとか野次馬とか下手したら自分探しガー的な自己中迷惑な人物を持て囃して感動しろと言われている様に感じてしまい、感動や感心よりもモヤモヤが強かった。
ロードムービー的にみられたら悪くないのかも。
ジャーナリストの生き方
Jay BAHADUR がトロント大学を卒業してジャーナルズムの道を進もうとしているが、いまだに両親と一緒に住んでいて、スーパーで商品のアンケートをとっている。でも、ジャーナリズムのアイドルといわれている人(アル パチーノ)に会って行動にうつすことを学びサマリアに向かう。通訳を通して、サマリアの海賊のボスや地域の人々にあってインタビューができる。その原稿を新聞社に送る。サマリアの海賊問題に興味がより深くなり、危険を冒すようになるが内戦が始まる前にカナダに戻る。Jayは実際の人物で、ジャーナリスト。
khat!?
この作品は、ソマリア人の通訳のアブディの願いが通じたのかと問われれば.......? 個人的には残念としか言いようがなく、この映画の監督のある意味、ソマリアの現状を真摯に映像化しているとはいいがたく、主人公ジェイのセリフから、ただのピューリッツァー賞狙いとも取れることで、その低俗な考えのシナリオとしか、個人的には、見えてこない。
He's saying he's not a pirate.
He is someone defending his oceans.
........................
The Westerners come, Chinese, the Koreans, uh.....
And they overfished the waters.
So they must pay for their illegal actions.
He takes the taxes that the government's supposed to take.
That's all he's doing.
アメリカで100年以上続くエンタメ情報誌、Varietyのコメント「ジェイは、両親の家の地下室から抜け出し、ジャーナリズムのキャリアを飛躍的にスタートさせようと必死にもがいているが、愚かで、完全無敵なヒーローと彼を同じに見ることは、何も魅了するものはない。」ジャーナリストの映画にはある程度寛容なマスメディアの評価でも支持をされているが、そんなには高くはない。
Don't worry, man.
I will look for you on the bestseller list.
I am sure of it.
通訳のアブディの役を演じた、バーカッド・アブディ、ある程度、この映画に出演することを決めたのはわかると言えば、おこがましくなるが.....!
I will do anything for Reer Jarfale, son of Levidh.
ただ言えるのは、映画「キャプテン・フィリップス(2013)」でフィリップス船長が助かったのは、映画で分かるが、ソマリアの“Pirates”が何人死んだなんて知る由もない。立場によって...
amazon.comのレビュー、「典型的なカナダのリベラル派は、殺人者である海賊にはすまない気持ちでいっぱいだ。 BS(たわごと)、彼らは殺人者です。」
お金があったり、勇気があれば、よその土地でも暮らせるかもしれないが、そのような気力さえなくすような現状をこの監督は、コメディを一種のスパイスにしているようで、以前見た「ブロンズ! 私の銅メダル人生(2015)」のような笑えないコメディーの再演と言えば言い過ぎになるのか?それに加えて、この映画のポスター、あからさまに映画の内容を歪曲している、配給会社の悪意がある。
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