黒い乙女Aのレビュー・感想・評価
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良い線まで行っていた
解説を見てまさか、「黒い乙女Q」などというのもあったのかと驚いた。
この作品の基本的設定は非常に面白い。
ただ、脚本はもう少し練り込んでほしかったが、「Q」を見れば感想は変わるかもしれない。
さて、
呪い対呪い
しかしそれは不明確のまま
この微妙さの評価は難しいが、やはり「Q」が気になる。
この物語のミステリアスさのひとつが、「奴隷」
この事実をもう少し後で明かしてほしかった。
また、
冒頭 ナナの幼少期の出来事
「痛い」と言わないことから、すでにナナは何らかの呪いを受けていたと考える。
おそらく母が憑りつかれるように信じているあの「彫り物像」
「お多福様」同様かなり強力だ。
つまりナナはそもそも「彫り物像」の化身なのかもしれない。
物語は、最後にお多福様をやっつけたように見えるが、ホラー特有の終わりのない終わり方となるが、あの赤ちゃんが疑問となる。
ナナが化身だというのを、お多福様は見抜いたのだろう。
それに勝つにはやはりお多福様も化身となる必要がある。
それが最後に象徴として描かれている。
非常に巧妙に作られている作品だが、その他の表現に粗を感じてしまう。
この作品はショートにした方が良い。
余計なシーンをすべてカットして、冒頭 養子 そして家族の秘密 ラスト
極端に切ってしまい30分程度にすれば想像という魔法で面白くなるように思った。
お多福様と隕石
芽衣の幼少期のエピソード。母親と男(佐藤佐吉)から虐待を受けて死んだかと思ったら、みこと様の仮面の力を借り不死身ぶりと狂暴ぶりを発揮する。ぞぞぞ、爪に爪楊枝を刺されるシーンなんて悍ましさしか感じない。前作での4人の幽霊がここでハッキリしました。また、首をコキっと戻すのはラストに繋がるんですね。
全体的には前作ストーリーの裏側を描いていて、ラナの幼少期には堀井という男に引き取られるも性的虐待を受けそうになり納屋に閉じ込められたエピソード。そして、ラナに操られた宇田健一郎(和田)=実は長谷川という男で宇田ナオコも別人だったことが判る仕組み。この2人は元々はラナが入れられた施設の悪い奴らなので同情しなくてもよいwとにかくラナの書いた台本を練習させられる様子は笑える。
ラナの人を支配する能力は納屋にあったお多福様の力であった。巻物には双子の醜い少女がお多福の面をつけて蔑んだ村人を皆殺しにした伝説。鬼神さまがもっと足りないと双子を責めて富士山宝永大噴火を起こしたとか・・・そこまで出来るなら隕石を落とすことも可能かもw
宇田夫妻を奴隷にしてから、怒りと憎しみしか無いような女の子を探すよう命じたラナ。3人の人を殺したというケイコをも納屋に閉じ込めたことがあり、そのケイコがゾンビ化した少女だったのだ。
ラナの目的は隕石が落ちてくる前に悪い奴らを殺すこと。お多福の面をつけた相棒となる少女を見つけることだったのだ。その点では芽衣も同じで、どちらもお面により能力が発揮するのも共通している。幽霊を見たり、夢遊病者になったりする芽衣のほうが可哀想ではあったが・・・死ねない身体という運命も泣けてくる。
お多福様は二人いなければダメ。最後に芽衣にお多福の面を被せようとするが、心を操るラナに対し死ねない身体の芽衣が捨て身技で勝った。芽衣には相手に触れることでその人の過去を見ることが出来る能力もあり、お多福様は結局世界を滅ぼすためのものだと理解する。う~む、奥が深い。結局お多福面を壊すことで隕石が消えた・・・ただし、お多福様が赤子を抱いていたことから、伝説は続きそうだ。
「おかわりしていい?」という言葉によって、結局二度見。笑えるシーンを散りばめてくれたおかげで見るのも苦じゃない。
QとAの2部作だが、いろいる破綻
前後編2部作との事だが、本編は主人公が序盤、中盤、終盤
と極端に変貌し、とり憑いたものの所為だとしても不自然で
とってつけた感が否めない。
Qでの被害者視点編では無かった、意図的に削られたシーン
があるおかげで、一応ホラー風にはなっているが、主人公を
被害者風にした中盤の性格描写のせいで、主人公の不気味さが
感じられない。後半は超能力のようになってしまって、怖さが
微塵もない。
ラストの天変地異の出現と消失、もう一つの異形と赤ん坊が
とってつけた典型で、完全に蛇足。
そもそも、蔵の中の巻物は誰が書いた?
生存者は誰一人いなかったはず。こういう点にも気を使って
ほしい。
なにこれ?なんだけど見入ってしまう魅力がある
いかにも Jホラー!!っぽいのが観たくなり、以前から気になっていたので今回アマプラで視聴しました
内容的には なにこれ?と思ったり、ラストも??
な ところがあったのですが、雰囲気的は大好きで、自分が求めていたJホラー要素満載で満足です
黒い乙女A とQ があり、
最初は別のお話かなと思っており、どちらから観ようか迷った挙句、Qから観ました。
その後Aを見終わってから初めてわかったのですが、
Qは芽衣目線で question、
Aはラナ目線でanswer
なのですね(多分)
となるとQから観るのがわかりやすく、より楽しめると思います。
個人的には Aから観ても楽しめると思うのですが、
まず騙されたい人はQからですね
(あの夫婦とラナのからくりには誰でも騙されると思います…)
隕石やら世界を滅ぼす? おたふく様とか芽衣が死なないとか、なにこれな謎が多いですが、QもAも飽きずに楽しく見れました
内容的には幼稚さもあり、コントっぽく笑えるところもありますが、ホラーとしても充分観やすく、
主役の2人も可愛いので、そちらも見応えがあるかと思います
VS 腹黒い乙女
共に施設から引き取られた2人の少女が養父母の企みを知り行動した前作の続編で、前作「Q」に対する「A」、つまり答え合わせ的作品。
背景を新たに示しつつ、前作のストーリーに沿って話が展開していき、都度、この裏ではこんな思惑ややりとりが、とみせていく。
まあ、前作でフリはあったから殆どが意外でも何でもないのだけれども。
前作から2ヶ月半、細かいところは忘れている自分はどうなんだ?と思いながら鑑賞し、観ながら思い出して来た感じだからかw余りまどろっこしさや疎ましさは感じず。
さあここからというところまで、冒頭の大きなフリからの、途中何度か出てくる寸止めに期待値上昇。
そっちもそんな力が?というところから、勿論そうなるよねというお約束通りの流れながら、それがわかりやすく面倒くささも感じずで面白かった。
個人的にはミコト様?パワーはなしで、人格だけのブチ切れだけだったらもっと好みだったかな。
そういえば、ラストカットは何がしたかったのか良くわからず蛇足感がw
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