チア・アップ!のレビュー・感想・評価
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いくつになっても人生を楽しむ
ダイアン・キートンがチアリーディングやるという発想の時点で勝利しているというか、それだけでもう見たいと思わせる企画だ。
シニアタウンで新たにリアリーディングのクラブを結成したものの、持病持ちのメンバーは満足に動けないし、周囲の嘲笑にさらされる。それでもやりたことに邁進したほうが、人生は輝く。いくつになっても夢を追うことに限界なない、というシンプルなメッセージをこれ以上ないくらい明快に、前向きに描いている。
本作は実話、というわけではない(人生の後半になってチアリーディングを始めた女性たちの写真から着想は得ているらしい)。けれど、「どこかでありそうだな」という気がする物語だ。そういえば、ニュージーランドのシニアグループがヒップホップグループを結成してラスベガスの大会に出場するドキュメンタリー映画「はじまりはヒップホップ」に似ているんだなと思った。ダンスの練習で身体のふしぶしを痛めたり、周囲の理解の問題だったり、途中で怪我してしまう人が出たり、そして大きな大会で喝采を浴びるところもよく似ている。こんな風に晩年まで人生を謳歌したいなと思わせてくれる作品だ。
シニアらしい作品ながらも、そこで終わらない良作
ダイアン・キートンが演じる個性的な女性力は今でも色あせない上に、彼女自身から溢れる魅力も重なり、出る作品にはほぼハズレがない。ただ、映画のチラシを見ると少し期待外れになるのかも、と戸惑いながら鑑賞。
本作は、主人公マーサ(ダイアン・キートン)が、46年間住み慣れた都会のアパートで私物を売り払い物を減らして、高齢者が集まって街を形成し暮らすコミュニティ「シニアタウン」に引っ越すところから始まる。
その後のマーサは、新しい土地のルールなどもわからず「この先はゆっくり過ごしたい」という気持ちから、新居ではなるべく1人でいることに努めている。
ところが、お節介な人の多い「シニアタウン」では、自然とご近所とのフレンドシップが生まれてしまう。
そんな中、マーサが気を許すようになった友人とお酒を飲みながら過ごしていると、段ボールにあったチアリーディングのユニフォームから、マーサがチアリーディングに憧れていたことが発覚!
「今しかない」と、かかってしまったエンジンは、老若男女関係なく止まらない。
そこからは、(何人以上というノルマがある)サークルを結成しようと、もうシニアとはかけ離れたような、若者以上のドタバタ劇が始まる。
その序盤となるチアリーディングのオーディションの時点で既に面白い。
オーディション後、彼女達がチアリーディングのためにどれだけ努力しているかを思い知らされる。痛いのは心ではなく身体なのは仕方ない。
高齢化社会の在り方を感傷的にならず、素直に楽しく考えさせられる女性群像劇。
シニアならではの数々のハプニングが起こる度、若者やお堅い大人などに対して、シニアらしい経験値がモノをいう手段でサラリとやってのける瞬間は見ていて爽快。
結果、見終わった後は「歳を重ねたベテランの女性達」から元気をもらい、日常の身体や人間関係の痛みをほんのりと和らげてくれる特効薬のような作品(約90分)だった。
シニア女性御用達=ダイアン・キートン
2019年(イギリス/アメリカ)
監督は女性でサラ・ヘイズ。
かっこいいシニア女優No. 1は、この人・ダイアン・キートンです。
彼女が主演なら星ひとつ甘くなりますね。
大好きな彼女のチア・リーディングをたっぷり見れてご機嫌な映画でした。
平均年齢72歳のチアリーディング・チームの奮闘を描いたハートフルで
元気の出る映画・・・と言っても、オーディションに集まったのは、
かなりヨボヨボ、ヨレヨレの老女8人でした。
持病のリストがスゴイ!!
膝関節症、腰痛、椎間板ヘルニア、関節痛・・・思い当たる病名に笑っちゃいます。
ご老体は硬く、揉み解すのも大変ですが、チア・ダンスのBGMが若々しくノリノリで
揚げ揚げの名曲揃い。
マーサ(ダイアン・キートン)の親友になるシェリル(ジャッキー・ウィーバー)が良いなあ!!
明るいし頼りになるし、ルール違反もお手の物。
シェリルの孫のマーカスと指導を助けるクロエが若さと新鮮味をプラス。
実はマーサには隠し事があるんですね。
チアはマーサの生きる証。
最後の打ち上げ花火は、パーっとね!!
つまらなそうと思ったけど‥
意外にも良い映画だった。
あの図々しい人達とマーサがすぐ仲良くなったのは違和感あったけど、細かいこと気にしなければ十分楽しめた。
胸に響く言葉もあったし、ラストはウルっときた。
長くないし、何となく躊躇してる人にもオススメの作品だと思う。
評価:3.7
一言「最期に一花、咲かせましょ!」。
冒頭46年間住んだ家から「シニアタウン」に移るため。
家中のものを路上セールする主人公・マーサ。
「子供がいない私は、ガラクタを持っているだけ」なんて、共感あるある!。
といきなりうなづく。
「シニアタウン」に行ったはいいけど、隣人でお節介なシェリル。
一人っきりで家にこもっているマーサを心配ぢてくれてたこと。
老齢期には、こういうお節介な人も時に必要なんだよね。
タウンの住人は「どこかのサークルに所属せよ」という規則から。
かつて断念した「チア」のチームを作ろうと、マーサ&シェリルが奔走するとこも。
何かに打ち込む情熱は、生きる励みになる。
あちこち痛い云々言いながらも、おばあちゃん8人が集まって。
困難をみんなで乗り越えていくのが、気持ち上がったなあ。
今時の「動画で拡散」をうまく利用してるところも、いいね。
ラストもメンバーの死を病室ではなく、打ち上げ花火で教えるのは。
ああ、あそこのシーンに繋がってるなあって。
約100分ほどですが、見終わった後は一緒に踊っちゃうこと間違いない。
こんな老後、私にも来るかなあ。
⭐️今日のマーカーワード⭐️
「自分を受け入れるのよ」
おまけ。
相棒・シェリル役の女優さん。先日見た「ステージマザー」の方でした。やっぱり。
シニアタウン最高!
シニアタウンの隣人は仲良くなるにはちょっとしんどいタイプと思ったが話が進むにつれ一番の理解者になり無くてはならない親友になっていく。
圧倒的魅力でみんなをひっぱていくマーサだが隣人シェリルのフォロー無しには思いだけで終わっていたかもしれない。
がんの進行は止めれず最終的にはシェリルにばれてそこだけは泣けてしまうがあとは見る者を楽しませてくれるし自分も何か始めたい、したい、できると思わせてくれた。
マーサは晩年は幸せだったろうしマーサと知り合った仲間もチアリーダーのクロエも幸せだったに違いない。
見て後悔の無い映画である
ところで映画の舞台のシニアタウン、終の棲家には素晴らしい環境で温泉があれば絶対住みたくなる。でも高いんやろなあ。
終の住処でドッカーン。的な。
ガン治療を受けずにシニアタウンに引っ越した女性が、図らずも違う生き方を見つけて華々しい最期を遂げる物語り。
ダイアン・キートンを食っちゃってる、シェリル役のジャッキー・ウィーバーが最高w
結構笑かす。もっと早く旦那を殺せば良かったのにとか、やっぱり殺ってたんすか?w
終の住処で弾けちまったお婆さま方の物語りは、御高説も人生哲学も家族の歴史も、なーんにも無い短尺の91分。この場所の人間関係と日々を愉しむ生き方に幸せを見つけ、満ち足りる人々の姿が爽やかなだけでなく、ちょっぴりだけのムネアツもあって大団円。
わたくしは、遺灰はささっとホウキで掃いてゴミ箱にポイでも良いけど。生きている間に、ドッカーン!と行きたいw
良かった。結構。
ダンスの動き、華やかさ、そりゃ若い子には勝てないさ。 皆で踊れるダ...
ダンスの動き、華やかさ、そりゃ若い子には勝てないさ。
皆で踊れるダンスも確かによいねSNSも今風でね。
でもこの映画が自分に強く意識させてくれた部分はそういうとこじゃない気がした。
いくつになっても色んなことにチャレンジする。成功する、しないじゃない。
病気、事故、または天災かもしれないし、色々なことで死を意識したりすると、
やりたことやこう生きたいという思いが明確になりやすいって話を聞いた。
病気は辛い。自分はないがマーサが患った病気は辛いと思う。
病気になったけど最後に夢を成し遂げ生涯を終えたマーサは幸せだったのかな。
マーサを演じるダイアンキートンがチャーミング、隣人のシェリル役のジャッキーウィーバーもよかった。
夢を持とう色んなことにチャレンジしよう、そう思えた作品でした。
元気が出る
婆さんたちのチアダンスなんてどうでもいいわ、って観る前は思ってたが、なかなか面白くて少し泣けた。
後でわかるが、主人公のダイアンキートンが頻繁にトイレで吐いてるから潰瘍かガンかと思って観てたが、やはり・・だった。
なのに、若い時にやりたかったチヤを先が短いのに仲間を集めてやろうとしたり、高校のチアリーダーを指導者に頼み込んで形にしていく行動力に感動した。
クロエ役のアリーシャボーが凄く可愛かった。
楽しいし、まだ自分にも出来る事があると思わせてくれる
マーサは都会暮らしを清算し、穏やかに余生を過ごすべくシニアタウンに引っ越してくる。持ち物を減らしてシンプルに生活したいのに、ここでは何か一つクラブに入らなければならないという。さらに隣人シェリルが何かと構ってきて、ついに、チアリーディングクラブを立ち上げることに・・・
広瀬すずさんの「チア☆ダン」を思い起こすシーンもあり、笑えます。話の流れは予想できますが、だからつまらない、ということは無いです。メンバーは、それぞれ積み重ねてきた人生があって個性的。
マーサはかっこよくて美脚!強くて多くを語らない彼女がシェリルに見せた弱い面。そしてシェリルも無神経に見えたけれど、ちゃんと節度をわきまえた、包容力のある人でした。この2人が自分自身を応援しようと始めたチアが、周りの人間の背中をも押し、やれないと思っていた事に挑戦しようという気持ちにさせるのです。
マーサは白川由美さん、シェリルは木の実ナナさんのイメージかな。
前向きな気分で!
オープニングの音楽から、とても良くって気分もアップ⤴️⤴️
全体にテンポが良く、そのまま最後まで楽しく観れました。
人生の先輩たちが、とにかく、みんなキュート!
自分の老後も前向きに行こう!!と元気な気分で映画館を後にしました。
少し先の未来に、いっしょにいたい友人の顔を思い浮かべながら…。
泣けた…
なぜか、泣けた。
コメディて、笑かしてもらったんだが、泣けた。
もう少しでそっち側の人になるからかなぁ…
ダイアン・キートン、青春時代のアメリカ映画の女性は彼女と、サリー・フィールドでした。
おばあさんになっても(失礼!)魅力ありますね。
ダイアン・キートン最高〜
ずっと若いときから憧れだったダイアンも老いたな〜
いや、演技か?特殊メイクか?
とにかく、やはりいい女優さんです。
人はどう生きてきたか、どんな最期を迎えるか。そのどちらも問われるのでしょうけど、生きている最中には、あまり意識しないように思います。
今、自分がどんなふうに生きているなんてことを考える余裕なく、日常は過ぎていく。
けれども、死が目の前に迫ると、急に後ろを振り返りたくなるんでしょうね。
その振り返り方に、その人の生き様が出るのかもしれません。
マーサの人生がどうであれ、最後が充実していたのであれば、その人生はその最後を用意するためにあったのかもしれませんね。
生きてきた時間が長くなり、残された時間に限りが見えてきた今、他人事ではないな〜と。
死の直前まで、ネバギヴですかね。
ダイアンキートン!
変幻自在じゃない。女優としてはもしかしたら欠点なのかもしれないけど、白シャツとバギーのデニム、素足にローファー。そして笑顔とメガネ、変わらず素敵だ。完璧なアイコン。なんなんだろうこの魅力は。
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