「住み着いた男は宗主国政府派遣」北の果ての小さな村で bloodtrailさんの映画レビュー(感想・評価)
住み着いた男は宗主国政府派遣
グリーンランドは欧州より、むしろ北米大陸に近い。メルカトル図法の地図では分かりにくいけど、地球儀でみれば、カナダと北極の間に横たわる縦長の島の姿が確認出来ます。
よって原住民の生活はイヌイットだし、デンマークへの帰属意識なんか、これっぽっちも無くても不思議じゃない。アサーの祖母の態度に象徴されるのは、民族の生活文化は変えないと言う、イヌイットの誇り。
アンダースは派遣前に釘を刺されます。グリーンランド語など覚えなくて良い。
物語は「デンマーク政府から派遣された」青年が、イヌイットの村に土着化するまでのお話。特に盛り上がりも大事件も無く、淡々と進みます。それが良い。日本人の感覚では、島と言うには大きすぎるグリーンランドの風景の美しさに癒されて。
で、なんでフランス映画なんだろ。撮影隊がグリーンランドに行ってみたかっただけとか?
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