「最高でしたよ!」星屑の町 ナカネムさんの映画レビュー(感想・評価)
最高でしたよ!
水谷龍二、ラサール石井、小宮孝泰による星屑の会が上演してきた舞台「星屑の町」は、地方回りの売れないムード歌謡コーラスグループ“山田修とハローナイツ”の悲哀を描いたシリーズ。1994年に初演された「星屑の町~山田修とハローナイツ物語~」に始まり、以降数々の作品が誕生し、ついに映画化。今回は何故かこの売れないおっさんだらけのムード歌謡グループ入りを熱望する若い女の子のお話です。三連休初日に鑑賞。作品はずっと気になっていたんですが予想通りとても面白かったです。この映画までこの舞台作品の存在すら知らなかったんですが、なんと言ってもハローナイツのメンバーが今となってはスゴい!リーダー山田と市村は「アニキー、アニキー!」「待たせたな!」でお馴染みのコント赤信号の小宮さんとラサール石井さん、ボーカルは太平サブローシローのサブローさん(今の若者は知らないかも、、)青木は最近、日本で最もいろんな映画、ドラマ作品に出ている有薗芳記さん。そして西と込山は、、、 「冷たい熱帯魚」でお馴染みのでんでん!渡辺哲コンビ!冷たい熱帯魚インパクトが強すぎて二人でアップの笑顔のコーラスシーンが恐怖のスプラッターに見えてしまいます。一筋縄ではいかないメンバーに加えて戸田恵子、菅原大吉など名優を揃えて、ヒロイン役にはのんちゃん!です。面白く無いはずがない!特にのんちゃんは本当に良いです。「あまちゃん」ブレイク後の絶頂期にいろいろあって芸能界を干された事を悲しく思ってましたが能年玲奈からのん、となり「この世界の片隅に」で声優として再ブレイクして今回の作品で久しぶりにスクリーンで見ることができました。また今回共演している太平サブローさんも昔、吉本興業を辞めて独立した後にテレビから遠ざかってご苦労されていた時期もあり役柄に深みを帯びてるように見えました。ほんと「あまちゃん」ファミリーも総出演で楽しくて切なくて素晴らしい作品でした。邦画でクソみたいな映画が大手シネコンでかかりまくってる昨今、このような良い作品が都内2館しか上映していない状況は悲しいですね、もっとミニシアターさんでも上映して欲しいですし、もっと地上波とかでも番宣とかして盛り上げてたくさんの人に見て欲しいと心から思います。