劇場公開日 2020年2月28日

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「タイトルのネーミングセンスが酷い」初恋 藤崎修次さんの映画レビュー(感想・評価)

2.0タイトルのネーミングセンスが酷い

2020年3月22日
Androidアプリから投稿

作品内容と全く合致していない。
カンヌに持っていくために、それらしいタイトルを、という安直な発想が透けて見える。
そもそも、主人公ふたりの初恋絡みの物語だからというのは分かるが、それにしても恋愛感情の表現が薄過ぎる。
三池崇史監督に恋愛絡みのストーリーを撮らせる事自体が無理筋なのにOKを出した東映が悪い。

全体的な内容にしても敢えてそうしたのかも知れないが、構図がごちゃごちゃし過ぎだし、また、主人公がボクサーである必然性も見えない。
モニカ(小西桜子)が幻覚を見て怯えながら笑うシーンがあるが、そんな演技はどんなベテランの役者でも出来やしない。それを新人女優に求めた三池崇史はただのドSか?

東映としては、得意のヤクザもので90年代に一世を風靡したVシネマの路線を今度は映画の世界で展開して復権を果たすべく、その試金石としたい作品だったのだろうが、だったら、中途半端なコメディ要素は要らないのでは?

万年3番手の東映だからこそ通った企画だとは思うが・・・

藤崎修次