「ユニディってなんでもあるな」初恋 Miyuさんの映画レビュー(感想・評価)
ユニディってなんでもあるな
バイオレンスとコメディとラブストーリーがいいバランスで見られた。真剣なアクションシーンやシリアスシーンに笑いをぶっこまれると、覚めることが多く好きではなかったけらど、この作品は違った。ハラハラドキドキしながら、途中でフッと笑いが入って、でもまた気づいたら夢中になって見ていた。イヤホンから流れる音楽で踊るモニカの父や医師からの衝撃の留守電、ハ?と興醒めになりそうなスレスレの発想だが、何故かならず、ツボにハマった。(笑い以外の好みのツボにも)一点、車で飛ぶシーンだけは興醒めました。笑あれ意外にうまい方法がなかったのかな、、
役者陣がとにかく豪華で、でもかっこいいだけじゃなくちょっとポンコツでダサくて、でも必死で、愛すべきキャラクターたちだった。なかでも染谷将太さん演じる加瀬が印象的。染谷くんてこういうずる賢いやつ似合うよなーとふむふむ見てたら、あれ?ダサイ?と可愛い姿を見せつつ、でもやっぱり顔つきが変わった極道の顔はカッコ良くて、そして極め付けのラスト。誰よりもダサくて誰よりも人間臭くて、そして1番の演技派でした。そしてもちろん窪田正孝さんは、表情の演技が繊細で、レオを演じるにはぴったりすぎる役者さんでした。かっよかった。
そしてラストのカットが本当に好きです。2人もアップで撮るわけでもなく、もちろんキスシーンがあるわけでもない、ただただ普通の日常を取り戻した。
ジュリの初めてなくした恋、モニカの叶わなかった初めての恋、レオの他人のために生きたいと初めて思った恋、たくさんの初恋が詰まった素敵な作品でした。(チアチーの初めての日本人の仁義、これは初恋かはわからないけど伏線の回収の仕方が好きだった)