「恋愛映画…なのか!?」初恋 aMacleanさんの映画レビュー(感想・評価)
恋愛映画…なのか!?
まあ、ジャンルなんてどうでもいいか。2本+別添2本くらいのストーリーが詰め込まれた感じで、ドンキホーテばりの圧縮陳列かと思いきや、ことのほか整理されていて観やすかった。三池監督の物語捌きが光ってみえた。
白い粉を巡っての、ヤクザと悪徳警官、中華マフィアに駆け出しのボクサーが入り乱れて大混戦の。展開のジェットコースターぶりがおもしろいだけでなく、キャラクターもそれぞれ立っていて、観ていて楽しい。
窪田正孝、小西桜子の若い二人のボソボソした会話に、ヤクザのオラオラ系のセリフ、中華マフィアの中国語とテキトーな日本語、そんな語感がテンポ良く物語を彩る。ヤクザの若い幹部の染谷将太がキレてて良い感じ。復帰したベッキーもハーレイ・クイーンばりに鉄パイプ引き摺って大暴れ。内野聖陽の出所したばかりのヤクザの幹部がキマっていた。日本刀の立ち回りと死闘は、ヤクザ映画顔負け。というか、全編通して10分に1人くらい死ぬほどの乱闘映画なので、ヤクザ映画と言う方がしっくりくるかも。そんな、中でも大森南朋さん、悪い警官役がぴったりでした。やっぱり渋い。
上映館少ないのですが、なかなか楽しめる秀作でした。
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