「シュールな漫画」アヴリルと奇妙な世界 odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
シュールな漫画
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ジュールヴェルヌやHGウェルズの古典SFの世界観、この種のSFジャンルをスチームパンクと言うらしい。この壮大な架空の世界を実写・VFXで作ったら途方もない手間と予算がかかったろう、まさにアニメでしか描けない壮大な映画です。キャラクターはシンプルな2Dアニメで漫画チック、背景や建造物の緻密さと好対照、味のある描写です。
ストーリーは離散した科学者一家の逃亡劇、最後は力を合わせ地球を救うという壮大なアドベンチャ―。
不死身の戦士を作る秘薬の研究をはじめナポレオン政府は軍事目的での科学者狩りに必死、アヴリル一家は代々秘薬の開発を続けてきた科学者一家。科学者狩りは政府だけかと思いきやエイリアンのようなトカゲ人間も同様のことをやっていたと言う設定。たぶんナチス第3帝国の暗喩でしょう。
子供向けなので喋れる猫、アヴリルの愛猫ダーウィンが大活躍。蒸気機関全盛かと思いきやハイテクのオスプレイもどきや光線銃、潜水艦ならぬ潜水館、挙句は宇宙ロケットまで出てくるから興味津々。アニメ映画は日本のお家芸かと思いきや世界には凄い作家がいるのですね・・。
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