シライサンのレビュー・感想・評価
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何もかもが中途半端な、子供が考えた「ボクが思い描くさいきょうホラー」
今まで洋画邦画いろいろなホラー映画を観てきたけれどダントツで面白くなく盛り上がりに欠ける
シナリオとしては、「主人公の弟とその友達2人が旅行で泊まった温泉宿で、配達に来ていた酒屋渡辺からたまたま思い出した怖い話(シライサン)を聞かされる。聞かされた3人と渡辺が呪いで死に、興味本位で聞いていた旅館従業員もシライサンの被害に遭う(この時点ではまだ生きてる。主人公と弟の友達の友達のヒロインとで不審死の正体を暴こうとする」というもの
内容としては興味がそそられるが、覗いてみたら中身がスカスカ。
ホラー映画の醍醐味として、「少しずつ進展、明かされる真実」ってのがある
『死亡発生』→『なぜ起きた』→『この人に聞いてみよう』→『移動』→『あの人ですよ』→『声かけ』→『発展』→…
みたいな説明の流れが必要なのにこの映画では
『死亡発生』→『ヒロイン(弟の友達の友達)と接触』
飛びすぎじゃない?
声かけしてから「弟の友達の友達って知ってきた」って言う描写があるけど浅いし『時間無いから省いた』感がすごい
からの「弟と、君の友達の不審死について、もう一人の友達に聞きに行こう」ってなる?
ヒロインは目の前で友達の眼球吹っ飛んで死んでるのに「友達が自分の腕をつかんで助けを求めたのに振り払ってしまった。だから調べる義務がある」とはならないでしょう普通
場面代わって、主人公とヒロインが残りの一人の友達の元へ。
旅館で怖い話(シライサン)を名前のところだけ無しで聞かされる
お茶を沸かすと席を離れる友達、不安そうな面持ち
主人公とヒロインがさらに聞こうと後を追おうとするが主人公だけ行くことに、おいおいお前せっかちすぎるだろ待ってろ
やかんが沸騰しているが友達の姿が無い
探していると他の部屋から物音がして、行ってみると首吊りをしている
寸でで止めれたがその口から「シライサンがくる」の言葉が。
自殺なら二人を帰らせてからやってください
病院で意識を取り戻して事情聴取
「2人は呪われました」
「負の感情が溢れて 自分だけ死ぬのが不平等だと思った(からシライサンを口にした)」
コイツどんだけワガママのかまってちゃんなんだよ
シライサンの呪いに拡散効果があって意識的ではなく強制的に口にさせられたならわかるけど、
死ぬのが怖いから道連れの発想で被害者増やすのやめろ
晴れて呪われた2人はシライサンに狙われる
友達はついでくらいの勢いでシライサンに殺される
一方、ジャーナリスト(?)の間宮が動き出す
間宮は過去に子供を亡くしているが、描写があまりにも雑
母親と娘が公園で大きなボールでキャッチボールしている
「パパはまだ来ないの?」
「パパは遅れるみたい」
と会話しながら遊んで、母親がボールを追いかけて戻ってくるとハイ娘が事故に遭ってる
『え?なんで娘いきなり公園の外に全力疾走したの。パパがいたわけでもなく、ボールを追いかけるわけでなく、母親がボール追いかけてるのを全力で真反対に逃げて事故られた?』
意味が分からない。
とりあえず間宮は不幸な立ち位置にしたかったんであろうという謎の設定説明
間宮は不審死を記事にしたいと病院へ行くが思った以上に事情が聴けない
主人公とヒロインと間宮は温泉旅館へ移動して偶然合流
同じ呪いについて調査が始まり、2人は渡辺の働いていた酒屋で「呪いの話を子供の頃に近所に住んでいた学者先生から聞いて絵本にした」と聞く
ここで「渡辺は幼少期になぜ死なないのか」謎が出てくるが「子供だから忘れてたんじゃないの?w」と…
『え?忘れたら「あ、じゃあいいっすw」程度で許される呪いなの?皆もう忘れようぜシライサンなんて』
ここで一気に呪いの格が下がる
間宮は唯一の生存者の旅館の従業員の家を訪ねる
聞くと「呪いはあった。アイツは目を合わせなければ近寄ってこない。一時間半くらいずっと見つめてたら消えた。(呪いをバカにする間宮に)アンタも呪われてみれば」とシライサンを教えられる
早速旅館でまとめる間宮
そこに妻の電話が
案の定、妻にシライサンを教える間宮、しかも対処法は伝えていない体たらく
観客一同「あ、妻死んだわ」と思ったことだろう
間宮と主人公は間宮の部屋に呼んでシライサンの話を聞いてまとめていた
そこに夜遅く一人で歩いていたヒロイン
呪われてるって自覚ある?なんで一人なの?なんで温泉地なのにこんなに人気ないの?
もちろんシライサンに襲われる
電話で主人公に連絡して来てくれと連絡取るまではバッチリ
教えられた通り、見続けることで近寄ってこないシライサン
そこから死んだはずの友達が声をかけて猛スピードであらぬ方向へ逃走開始
なんで旅館に戻ろうって思わなかったの?
全力で逃げるヒロイン
なぜかたどり着く工場地帯、警備ザルすぎませんか
目を合わせてれば近寄ってこないを信じて見続けていると主人公到着
二人合わせて凝視し続ける
が、その場で見続ける なぜ距離を取って逃げない
「よし、距離を取ろう」
お前何を思ってその場で見続けてたんだ
シライサンの横をゆっくりゆっくり通り過ぎようとする2人
そこへシライサンのドアップで謎の空間へ送られるヒロイン
洞窟内、お札や謎の文字や装飾をされた間で一人座っている謎の和服の女性
果たしてその正体は…
と思ったら朝です。二人とも気を失ってました。
なんなんすか、シライサン寛大過ぎませんか
「吊り橋効果ってのがあって、恐怖のドキドキを恋と勘違いする。付き合っても長続きしない…w」
的な話をしながら旅館へ戻る2人
は?お前らさっき死にかけたんやぞ?なにイチャイチャしてんの?恋愛映画はよそでやってくれ
間宮と合流して3人で向かった先は酒屋の渡辺の実家
兄から学者先生の話と、その先生が同じく不審死したことを聞かされる。
一気に呪いの中枢へと向かうのか…
ハイここで旅館の従業員君、助かってませんでした
シライサン強襲、無事死亡
場面は学者先生の書物ある施設
民俗学を調べていた先生は、目隠し村という呪いを生業とする一族について調べていた
その一族は生贄によって他の所へ呪いを送れるというもの
その一族もまた呪いで全滅したとのこと
よくある話ではあるけど、もしや解呪方法とか無しで扱ってたの?
と、ツッコミ要素満載の呪いシステム
シライサンもそこから発生したのか?
知名度広まったらどうしてたんすか
解呪方法もわからないまま東京へ帰ろうとする3人
途中山道でなぜか車がエンスト
車体ピカピカでそれなりに手入れされてるだろう車がエンジンルームから煙吹いてエンスト
ま、まさか、これもシライサンの呪いなのか……!!?
いいえ、ただのエンストです
エンストして移動できず他の車が来るのを待っていた3人
そこでヒロインはシライサンについてまとめていたノートを見ていてあることに気づきます
「シライサンは3日に一度現れる。旅館の従業員が3日前に死んだから今日現れる」
間宮はあることに気づきます
必死に車のキーを捻ってエンジンをかけようとする間宮
「妻がシライサンに殺される!」
娘が事故に遭い、次は妻か…
同情しつつも対処法教えてないアンタが悪いと半ば飽きれてしまう
ヒロインはまたしてもあることに気づいてしまう
「これを使えばシライサンの被害を無くせるかも…!いや、被害は無くならないか…!」
歯切れの悪く内容を言わないヒロインに痺れを切らす男性陣二人
聞けば「ネットでシライサンを広めれば被害は自分のところに来る可能性が低くなる」とのこと
いや、それ最初から思ってたことだわ
妻を死なせるわけにいかない間宮はシライサンのレポートを全国に流そうとする…がネットが繋がらない
これもシライサンの呪いなのか……!!? いいえ、山の中で圏外なだけです
間宮を必死で止めようとする2人
「そんなことしても呪いは終わらない!」
呪いは終わらなくても対処法を探す時間稼ぎにはなるんじゃないかなとか思ったんですが間違ってないですよね
主人公のせいで坂を落ちて壊れるパソコン
間宮に振りほどかれたせいで坂に落ちて頭を打ったヒロイン
妻へ電話をかけてレポートを拡散させようとする間宮だったが現れるシライサン
拡散が先か殺されるのが先かという場面で絶望的なシーン
見続ける対処法で切り抜けるかと思いきや、またしても死んだ身内を出してくる卑怯な手
娘からの声に耳を傾けて振り返ってしまう間宮
ハイ場面はアパートです
間宮が死亡して程なくして間宮のアパートを訪ねた主人公
お前どうやって街に戻ったんだよ
ベルを鳴らすも反応が無い
そこへ通りすがった近隣住民
「間宮さんの奥さん最近いなくなった」
案の定蒸発してました。もう生きてはないでしょう。
そこへ電話が鳴ります。
主人公はヒロインが意識を取り戻した電話を受けて病室へ
ヒロイン生きてました
が、なにか様子がおかしい
あ、コレ お決まりのやつだ
そうですね、記憶喪失です 何も覚えてません
主人公の事もシライサンのことも覚えてません
でも主人公を見て「口の中が苦くなった」と。
その言葉に主人公も「それって、魚の焦げた感じですか」
おや?記憶戻る感じ?
と思いきや主人公帰ります
さて、シライサンを知るのは間宮の妻が消えたので主人公ただ一人
これからどう一人で立ち向かうのか…!!
と思いましたが時間切れです
踏切の向こうにシライサン
通り過ぎる電車
テレポートで背後に回るシライサン
はい詰みです
え?なんすかこの映画 設定ガバすぎやしませんか
シライサンを生み出した一族が呪いで全滅、民俗学の先生がそれを発見して死亡
酒屋の渡辺が幼少期に先生から聞いて呪い殺されてたら簡潔してた話なのに何で生きてるの?
「子供だから忘れてたんじゃないの?w」じゃないわ
呪いのセンスが無さ過ぎる
最近この手の「呪いの対処できませんでしたwあとはご想像にお任せしますww」系が多いです
過去に見たホラー映画駄作で「ダンサーインザダーク」があるんですが、
あちらはまだ「どう怪奇に立ち向かう…」「どう追いつめられる…」「これで解呪できたのか…!!」とハラハラするシーンが多かったのです
シライサンはほぼ常時平坦
「グシャッて死にました→調べました→また誰か死にました→調べました→……」
ずっとこんな感じ
ホラーの範囲としても割と身内レベルで終わらせてるのが残念でならない
『コップで他人に水掛けて、たまたま近くにいた人が寄って散った水踏みました』くらいの気分
もっと「シライサンを消すために一族が作った解呪の札が…!」とか
「シライサンの紐についてる鈴を処分すれば…!!」みたいな対処が欲しかった
無差別対処不能系ホラーは皆殺し胸糞エンドが多い
間宮は娘が過去に死んでるのでせめて生き残って「もうシライサンに関わらない」みたいな終わり方してほしかったけど、興味本位で首突っ込んで死んだので救いようがない
あと個人的に一番気に入らなかったのがヒロインが料理してて魚が焦げたシーン
あれだけ煙吹いて魚焦げてたのに、焦げてたのは魚の皮だけ
2人で魚をつついて「焦げてるけど美味しいw」
製作者料理したことある?
あの規模の煙出てたら身は水分飛びきってコゲコゲで食べれたもんじゃないからね
どうもホラー映画に恋愛要素というか、キャッキャウフフなシーンを入れたいんでしょうね
と、文句ばかり言ってきましたがホラー映画としてシライサンのキャラデザインは好きでした
手から伸びてる紐と鈴・目をグシャリと潰す呪殺・白目がほぼない目・呪いに似合わぬ小綺麗な和服とキレイな黒髪
もっと絶望的な追いつめ方があったらワクワクしたと思います
映画の設定だとSCP-173(見てないと移動して首へし折ってくる石造)の劣化版でしかないです
日常にもっと抉り込んできて、日夜緊張で手に汗握りながら殺されないかと怯えるキャストが見たかった
個人的に100点満点中だと10点です
残念シライサン…
期待してたのですが……残念。いまひとつ
脚本があまり良くなかったせいか、話が分かりづらい上に、単調で
他、ホラー作品との差別化にはいたらず、亜流作品にみえました
シライサンのビジュアルも……いまひとつでした(あまり怖くない)
貞子、かや子(呪怨)を越えるのは、ほんと難しいですね
リング以来の傑作
しっかり怖い。ジャパニーズホラーの典型を踏まえつつも気になる展開が続きます。考察しがいもあり原作を読みたくなりました。恋愛要素も悪くなく、役者の方々の演技も素敵です。
最近のホラーは何かと民俗学と繋げがちですが、今回は本当に良かった!
小説読破必須のホラー(小説&映画のネタバレあり)
いやー…やられましたw
まずイヤホン360がヤバい、、シライサン来た時じわじわくる感じや、シライサンの気持ち悪さを…声もじわじわ…ヤバい、、
ストーリーは…ちょっとツッコミどころはありますが、普通に面白かった。あの争い⇒強打⇒記憶喪失は…ちょっとな…ってなった。
肝心のシライサンはそこにいるだけでトラウマレベルの怖さ。
音でビックり系ではなく存在でビビらせる系
しかも幽霊もめっちゃ怖い…
こっから先は「小説シライサン」を交えた考察です これ「シライサンの存在を隠蔽?する為の映画(だったらよかった)」じゃないかと
ん?どういうこと?ってなりますが…簡単に話すと乙一さん自ら書いた小説。そっちが本体で、逆に映画は「その舞台装置」だったのです。
エンドロールを見ると脚本「間宮冬美」ってあるんですよ。 なんかおかしくないですか?脚本は乙一さんが自ら執筆したのに…
小説版は…冬美がシライサン怪談を流布してしまい大流行…で大量に死人が出る大惨事 それで冬美達はシライサンの偽情報、偽ストーリーを流布してシライサン怪談本体を埋もれさせようとした…と。その中に「脚本家の間宮冬美自ら脚本〜」的な描写があった…それとこの脚本間宮冬美を当てはめると…これは脚本家「間宮冬美」の描いた偽のシライサンの…のはずが例の怪談はそのままそっくり…名前も…
作中に「巻き添え型の怪談」ってセリフがあったが…(一応見終わった後、小説の考察サイト見て理解)まさに意味がわかると怖い話…
個人的にはこのことをふまえてもマジで好きな感じの映画です
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