「相手を思うその先に…」思い、思われ、ふり、ふられ(アニメ版) KZKさんの映画レビュー(感想・評価)
相手を思うその先に…
期待してた以上の作品でとても胸がキュンキュンする作品であった。アラサー男子だが恥ずかしながらウルっとさせてもらいとても充実した時間であった。
少女漫画という事もあって所々見ているこっちが恥ずかしくなるシーンもちょくちょくあったが、全体としては少女漫画だから男子は見づらいと決め付けて気になってる人が見逃すにはとても惜しい作品である。
気になる人は強く勧めたい作品である。
少女漫画は日頃目にする事は殆ど無く中々見慣れてない。見慣れてあないからこそ自分が予想している展開を裏切ってくれる為見ていてワクワクさせられる。
この作品でいえば、朱里と理央、由奈と和臣が最後はくっつくもんだと思ってずっと見てしまった。
故に最後の朱里と和臣、由奈と理央のカップルの結末に驚きと同時に、予想とは違えどとてもお似合いで見ているこちらも温かい気持ちになる。これが少女漫画マジックなのかな。
主人公の4人達は自分の素直な気持ちを時には相手を思いやる事を優先し自分の気持ちを沈め、故に葛藤が生まれ苦しむ。
時にはそんな自分の気持ちを押し殺す事や相手に優しく接する事が結果として相手に気持ちが伝わり相手から優しくされたりもする。
自分が相手を思う事や優しくする、親切に接する事がすぐに結果として繋がる事は中々無くても、また時には辛い事や傷つくが待っていても巡り巡って自分にも幸せとして返ってくる。
この辺りがこの作品はとても美しく描かれていて非常に魅了された。
この相手を思い、そして思われる事は決して恋愛だけではなく、家族、友人…色んな人間関係に置き換える事は可能だ。
この人を思う優しさという大切な事を改めて感じさせてくれるとても美しくそして優しい作品であった。
またこの作品ではそれぞれのキャラクターが別々の個性を持っているのもまた魅力の一つ。個人的にはあの由奈ちゃんのキャラがとても可愛らしくて胸をキュンキュンさせられた。自分の好きな女性像の典型でありとても魅力された。
主題歌のBUMP OF CHICKENのGravityととても作品とマッチしていてあらゆる面において自分にとって楽しめた作品であった。