劇場公開日 2020年10月23日

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「憎むほうが、簡単だから」キーパー ある兵士の奇跡 機動戦士・チャングムさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0憎むほうが、簡単だから

2020年11月11日
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 罪を憎んで、人を憎まずといいますが、難しいですよね。憎むほうが、簡単だから。
 予告で泣いちゃいましたよ。ヒトがヒトを赦すなんて。だって「アイヒマン ショー」なんて、国を挙げて、よその国で人さらいしてまで、ナチ狩りする話でしたよ。それを醒めた目で見る「ハンナ アーレント」も、ありましたけど。
 予告からの想像と、ちょっと違いました。わりとパーソナルなお話。もっとソーシャルな映画と思っていたのですが、それはさておき、過去は消せないし、癒すこともできない。それでも進むしかない。それを気づかせてくれた奥さんも、素敵でした。
 映画としては、盛り上がりに欠けるかも。戦争の悲惨さを伝えるエピソードと、サッカーのシーンが、必ずしもリンクしていないように見えるので。それでも、主人公を完全なヒーローにしないスタイルに、好感がもてます。超人的なキーパーであっても、記者に追求されたら、しどろもどろな姿に、人らしさを感じました。ま、とにかく、前に進まなきゃね。朽ち果てたくないのなら。

「42」
 自分以外、全員アウェイ状態のスポーツが、どれ程苛酷なのかを描いた力作。覚悟をきめてから、観てね。

機動戦士・チャングム