「選択肢が無かった」キーパー ある兵士の奇跡 Chiharuさんの映画レビュー(感想・評価)
選択肢が無かった
先日観た作品にも描かれていたが、当時のドイツ人があの敬礼や挨拶をしない事がどれだけ大変だった事だろうか。
兵士に志願したのか、党員だったのか、責められて答えられないのも当然だろう。
ナチス体制下のドイツ人にとって、身の振り方は家族にまで影響を及ぼすのだから、選択肢がないって言葉はとても重い。
そんな背景の中、ユダヤ人の大きいコミュニティーのあるマンチェスターで、ユダヤ教の支援を受けているチームでプレイするという所までとんとん拍子に事が運ぶのがなんだか凄い。
罵倒される中必死にプレイする姿は、全ての罪を背負っている様で辛いが、ユダヤ教の指導者の鶴の一声で一変する。
自体が開けて行く様子に涙し、歴史の積み重なりと重さを感じた。
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