「☆☆☆★★★ 京アニさんの作品を観たのは、ユーフォのseason ...」ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 永遠と自動手記人形 松井の天井直撃ホームランさんの映画レビュー(感想・評価)
☆☆☆★★★ 京アニさんの作品を観たのは、ユーフォのseason ...
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京アニさんの作品を観たのは、ユーフォのseason 1に『リズと青い鳥』『劇場版…誓いのフィナーレ』。それ以外では『聲の形』のみ。
特に京アニファンとは言えないのだけど。この際の事件に対しての悲しみは多少なりとは言え持っている。
簡単に。
そんな訳で、正編と外伝の区別は全く付かない真っさらな状態での鑑賞となった。
題名から言っても、このヴァイオレットとゆう名の侍従の女性が主人公なのは分かるが。映画を観始めた部分ではまだまだ手探り状態での鑑賞でした。
作品自体は、前半と後半で一変する作りだった様に思える。
前半での主従関係にあたる2人の話。
京アニさんの作品は、主にユーフォしか知らないので、勘違いが甚だしいかもしれないのだけれど。若い女の子が、自身の高校生活に於いて。時には異性よりも、同時期に過ごす同級生や先輩・後輩との関係に、大いなる苦悩であったり。あるいは喜び等に一喜一憂する時期を巧みに表現している様な気がする。
そして、その様な場面に於いて。(男の意見として)時々醸し出される《百合っぽさ》。
ユーフォで言えば、season 1 の第8話での久美子と麗奈の関係性等は、そんな要素が色濃く描かれていた様に感じた次第。
その辺りの感情表現の巧みさには本当に舌を巻いた程だった。だからこそ、そんな要素がほんの少しだけ垣間見られる前半に、その様な匂いを少し感じていた。
だがそれも、後半になって一気に変わって行くのには、ちょっとだけ面をくらった。
のだが!…。
後半になり、主に主役級の活躍を見せる郵便配達員の彼。
作品が進むに連れて、「あ?ひょっとしてこの話は!」と思い至る。
前半でヴァイオレットが関わった人物。関わりが終わったとしても、その主従関係は断たれる事はなく。使えていた当時にヴァイオレットが感じていた、その人物の苦悩を痛み。自動手記人形として、配達員である彼を介し幸せを届ける話なのか?なぁ〜…と(´-`)
全くの当てずっぽなので、まだまだ分からない事だらけだが、映画は普通に良い話だった。
後半に登場する女の子2人組は?ヴァイオレットが絶えず身に付けている、緑色の首飾りが常に強調されている様に感じたのだが、その理由は?等。謎は謎のままに、今後に公開される《劇場版》に期待するべきなのだろうか?
冒頭及び、最後に映る港町のカット。日傘を差すある女性のカットを含めて。幾つかの有名絵画を連想させるところも、観ている此方の想像力を掻き立たせられる。
ユーフォであったり。今風の精密な画風とは違い。古き良き手書き時代を彷彿とさせる画風に、作品に内包されている優しさを感じたのも、記しておきたいと思います。
こりゃ〜!『劇場版…』も観てしまう案件だなあ〜( ˘ω˘ )
ひっそりと応援させて貰いますm(._.)m
2019年9月17日 TOHOシネマズ上野/スクリーン7