劇場公開日 2020年12月4日

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「スローだが、先が読めない展開にただただ驚く」燃ゆる女の肖像 駒井尚文(映画.com編集長)さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5スローだが、先が読めない展開にただただ驚く

2020年11月10日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

これまた女性監督案件。カンヌで見逃し、トロントでも見逃し、ずーっと気になっていた一本。18世紀のフランス、ブルターニュの離島に女性の肖像画家が船で渡る。クライアントは、娘をミラノに嫁に出す良家の夫人。嫁ぎ先に肖像画を送るのです。「娘は肖像画を拒んでいる(=嫁に行きたくない)から、友だちとして散歩して娘を観察し、その記憶をもとに絵を描いてほしい」と。そんなプロットだけで興味を持って見ていましたが、話が意外な方向に進んでいって、先が全然読めなくなってしまいました。ペースはスローなのに、話の展開には驚きっぱなし。凄い物語を作るのは、もう完全に女性の方が多いですね。ラストシーンにシビれました。

駒井尚文|映画.com編集長