「ブラジルの寒村バクラウ。 村の女長老が死去し、葬儀のために久々に帰...」バクラウ 地図から消された村 りゃんひささんの映画レビュー(感想・評価)
ブラジルの寒村バクラウ。 村の女長老が死去し、葬儀のために久々に帰...
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ブラジルの寒村バクラウ。
村の女長老が死去し、葬儀のために久々に帰郷したテレサ(バルバラ・コーレン)。
バクラウでは水資源をめぐって隣の中核都市と争っている。
そのため、村には水がない。
隣街は折しも選挙戦。
現職の町長が再出馬しており、選挙活動でバクラウを訪れるが村民は誰一人として表へ出ない。
そんな中、夜、村はずれの牧場から多数の馬が逃げ出す事件が起こった。
翌朝、村人が牧場を訪れると、牧場の一家は皆殺しにされていた・・・
と言ったところから始まる物語だけれど、ここへ行きつくまでがかなり長い。
それまでに、上空を飛びまわる円盤状の物体や、見るからに怪しいよそ者の男性(ウド・キア)や、女長老の葬儀の場で錯乱して罵りまくる老女医(ソニア・ブラガ)などが登場し、とにかくまとまりがない。
牧場の一家は皆殺し事件が発覚してから、「ははん、これはマンハンティング(人間狩り)の映画なのね」と気づくが、その手の映画は、古くは『猟奇島』などでもおなじみの題材で、それほどの目新しさもない。
また、マンハンティング映画だと、狩られるものからの逆襲が定石で、この映画でも、まぁそのとおりに進む。
バクラウの村民も、奇妙と言えば奇妙だが、それほど奇天烈というほどでもなく、外界から隔絶して独自の伝統文化を形成している・・・といった驚きもなく、まだるっこい描写が続いて辟易した、というのが正直のところ。
131分って長すぎると思うけどなぁ・・・ 80分ぐらいにまとめてほしいなぁ。
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