「幼さゆえの・・・」その手に触れるまで moviegoerjpさんの映画レビュー(感想・評価)
幼さゆえの・・・
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映画で描かれるような話は西欧諸国では実際に珍しくないものなのだろう。日本でも対岸の火事ではなく、地下鉄サリン事件を引き起こしたカルト教団の信者の多くは、現代社会に疑問を抱いた普通の若者であった。ドラマの観点からは、主人公の年齢設定がもう少し高ければ脱洗脳の過程の描き方においてももっと起伏のある話にも出来たであろうが、主人公の少年はあまりに幼く、さしたる内面の深化も描かれないまま、悲劇的な結末に至る。監督は、そのような若年層まで社会的疎外の問題が浸透していることを描くことで深刻な現実を強調したかったのかもしれないが、ドラマの単調さから星3つとした。
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