「イスラム教もキリスト教もユダヤ教も元は同じ」その手に触れるまで kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
イスラム教もキリスト教もユダヤ教も元は同じ
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呆気ないエンディングでしたが、ちょっと短めなので気軽に見れる。この邦題の意味も最後の最後でわかる仕掛けになっていて、途中まではタイトルすら忘れてしまってたほど。
背教者は殺せ!という、イスラム教の過激思想の部類。とにかく聖戦・ジハードを個人的にやってのけようという少年アメッド。音楽によって楽しくアラビア語を学びましょう♪という放課後クラスのイネス先生の教えに腹を立てただけ。女性と握手さえしない潔癖症も極端すぎるのだ。妄信もひょっとしたらモンスターを殺すというTVゲームの影響ですんなり入っていけたのかもしれません。
テロを起こすまでのイスラム原理主義の過程も伝わってくるし、大人よりも子供の方が純粋すぎるために起こしやすいのだろう。少年院内でもやたらとお祈りにこだわる様子や、ルイーズとの淡い想いもあるのに、キスしたがために改宗させようと思い立つアメッド。唇に触れても全く信心深さには変化がないところが滑稽でもあった。
出所しても狂信的な性格は変わらず、まだイネス先生を襲おうとするアメッド。最初も刃渡りの短いナイフだったし、今回もまた小さな鉄杭。いい加減にやめときなよと思うが、そこでハプニングが起こり、イネス先生も驚いてしまう・・・
ようやく人の痛みを知ることができたのだろうか、聖戦にしたって人を殺すんだから、この時点で悟ったのか。などと、全てを読み解くわけにはいかないが、「人は助け合うべき」という意味がわかったに違いない・・・
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