劇場公開日 2020年8月28日

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「うーん、今一つよくわからない」シチリアーノ 裏切りの美学 お抹茶さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0うーん、今一つよくわからない

2020年8月30日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

マフィア組織を裏切って司法側に全面的に協力した組織幹部が主人公のお話。
主人公は組織内抗争に敗れた結果として家族含めて命を狙われる立場になって、司法機関に協力するわけだが、全面的に協力する動機の描写が弱いように感じられる。
保護を受ける代償に下っ端の関与だけ認める形式的な協力でも良かったはずだし、「捜査の中核を担った判事の影響で全面的に協力した」と言葉での説明はあっても描写が乏しいのでしっくりこない。家族を殺された恨みにしても、本人が家族残してブラジルに逃げているし・・・

よくわからないのは、
・司法体制の相違(検事ではなく判事が捜査するの?)
・政治家がマフィアがらみで追及されているの?(首相がマフィアがらみで捜査されたと微かな記憶を思い出したが、政治家という説明がないので前提知識がないと理解は困難)。
・最終盤の襲撃は何?
・爆殺された判事のニュースを聞いて民衆がベランダに白いシーツを掲げるのは祝意?弔意?

マフィア内の掟を破ったことに対して主人公を非難する声に対し、現マフィア執行部こそ掟を破っておりそのような執行部を裏切ることは掟破りではないと正当化する主人公の主張は、この国の某山■組の内部抗争の際にも聞いたような気がする。

本国では当たり前すぎて説明する必要のないことは説明されていない。
そのため、今一つよくわからない

お抹茶