劇場公開日 2020年6月5日

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「火葬の日本には馴染めない。それがゾンビ映画。」デッド・ドント・ダイ にゃろめさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5火葬の日本には馴染めない。それがゾンビ映画。

2022年6月1日
PCから投稿

「死者は死なない」
誰が死者で、誰が死なないんでしょう。
それを深読みする。自分なりに深読みする。
そんな映画です。

学生のころ、ジムジャームッシュと言えばオシャレ映画の
カリスマでしたよ。どのようにオシャレかというと、
映画が面白いか、内容を理解できるか、世界観を共有できるか。
そんなことは関係ない!
大事なのは”ジムジャームッシュを見たか、見ていないかだ”
というようなオシャレです。

つまり、この映画は
ゾンビ映画として面白いか、
ジムジャームッシュ映画としてどうなのか、
これまでのジム作品をどれくら観たのか、
ストーリーはどうか、演技はどうか、俳優はどうか、
そんなことは関係ない!
のだ。

この世の中(リアル)で
誰が「死者」で、誰が「死ぬ」のか。
物質の消費と快楽に溺れる大衆が「死者」で、
自己を追求した自分が「死ぬ」のか。
形のない仮想現実を彷徨う群衆が「死者」で、
地に足を付けた自分が「死ぬ」のか。
権力に支配された愚民が「死者」で、
真実を探求する自分が「死ぬ」のか。

それとも、無意味な価値観に迎合した自分が「死者」で
自己の感情に正直な自分が「生きのこる」のか。
UFO(メタ世界)にムーンショットされるティルダスウィントンガ「生きのこり」、
ゾンビと戦い(リアル世界)抗おうとするビルとアダムは「死ぬ」しかないのか。

そんな映画でした。

あ、ゾンビ映画としての評価?
★0.5点でした。

にゃろめ