「名優たちの無駄遣い」デッド・ドント・ダイ so whatさんの映画レビュー(感想・評価)
名優たちの無駄遣い
監督が「アメリカの現状、トランプ支持者、物欲に支配された資本主義社会、消費社会」に対して異を唱えたいのは分かります。分かりますが、本作は正直つまらない。アメリカの未来よりも監督の未来のほうが心配になりました。
なんの新鮮味もアイディアもない、手垢にまみれた、全くやる気のない脚本。カウンターカルチャーとフィクションの敗北であり、名優たちの無駄遣いです。俗物キャラ達の魅力も薄い。創造性の欠如した、もはや垂れ流しのうんこ。「のどかな田舎町」「とぼけた味わい」「気まずさのユーモア」「オフビート•コメディ」…もうこんな使い古されたテイストにも飽き飽き。登場人物が映画のテーマソングや脚本に直接言及する脱構築的会話もげんなり。
監督は社会の現状に絶望しているのかも知れないが、映画に手を抜く言い訳にはならないと思います!
コメントする