「なんだこれ?こんなにそこそこ面白い映画だったっけ?」デッド・ドント・ダイ 野球十兵衛さんの映画レビュー(感想・評価)
なんだこれ?こんなにそこそこ面白い映画だったっけ?
プライムビデオでたまたま発掘したです。
“洋画のデビルマン”というほどにはお話の綴りは破綻していなかったけれど。
でも、くだらなさにの一点に関しては、かなり匹敵していたかも。
と、劇場公開時に観た時はそんな感じだったなぁ…と思い返した訳ですよ。これが。
(「〇〇のデビルマン」このキーワードが、今後の“くっだらねぇ映画”の評価基準になりそうです。“例の”映画のおかげで・笑)
と、★0.5個ほどのレビューにするつもり満々で再鑑賞してみた訳ですよ。
くっだらねぇ映画観せられたと思った復讐をしたくて復習ですよ!←オヤジギャグか!
オープニングの呑気なカントリーミュージック風の“身も蓋もない(笑)”歌詞のテーマソングが、ヤな予感していたんですよ、劇場では。
調べてみると、わざわざこの映画のために書き下ろされた曲だったのですね、これが。今になって結構好きになったかも。
冒頭10分あたりのラジオやテレビ放送が、かなり不穏な雰囲気を醸し出していたんですね、これが。
何か大変なことが起きそうな予感の、つかみはOKですよ。
このあたり『NIGHT OF THE LIVING DEAD』を彷彿とさせて、よかったです。
やや間延びした感もありながらも30分あたりから、やっとゾンビさんの活躍シーン、かなり不気味でよかったです。
ところが、惨劇のあったダイナーでの「野生動物?何頭かの?」の天丼でちょっとヤな予感がしてきたと思ったんですよ、劇場では。「群衆(3人)を整理してくれ」だとかも。
これ、コメディーに振るつもりなのかな?と思ったんですよ、劇場では。
でも、そうでもなさそう。結構シリアスに振ってるのね。シリアスだけれど、緩~い展開。
各登場人物も結構キャラクター立っていましたし。観返してみると。
ウィットに富んだ台詞がいい味醸し出していましたし。観返してみると。
ヒロイン?の相当な不気味さ、妖しさが際立っていました。キャラ立ちまくり。ここは大変よかったところかな?殺陣もカッコよかったし。観返してみると。(天丼)
で、この人、誰かに似てるんだよなぁ?誰だっけ?いや、最早“何”だっけ?ってず~っと考えてたの。なのに、結局答えが出てこないから、ず~っともやもやしながら観てたの。
あと、ゾンビの描写もそこそこ怖いのがよかったかな?作り込みのディテールも真っ当に及第点。
あと、喋るゾンビだとか、首から噴き出すのが血じゃなくて黒い煙だったり、よかったのか悪かったのかの斬新さもあって。煙はちょっとどうだったかなぁ…(困)
ちょっと物足りなかったところは、人間がゾンビに襲われて捕食されるカットがあまりなかったことかなぁ。
どうかするなら、ゾンビさんの活躍よりもヒロイン?の絵面の方が怖かったです。これマジで。
で、量産型ゾンビさんが町に蔓延するのって、物語がやっと中ほど過ぎたあたりからなのねん。
ちょっと間延びしすぎじゃね?まぁそこはいいや。
でよ!ここから絶対にまともな映画じゃない確信を持ったのよ!劇場では!
「まずい結末になる」→「台本を読んだので」→えっ?
で!未知との遭遇ですよ!「まさかこうなるとは思わなかった」→当たり前だろうがっ!
ちゃぶ台が平野歩夢が如く、トリプルコーク1440で舞うほどのどんでん返しっぷりなのな!
「俺は一体何を見せられてるんだ?」状態になった訳ですよ!劇場では。
観返してみると、かなり笑える展開。
でも、ラストに至ってまた軌道修正。
保安官ふたりの最後の戦いがカッコいいし、絶望感もかなりのものだったの。
総じて語ると、これかなり真っ当なゾンビ映画だったんじゃね?未知との遭遇も、再鑑賞ではかなり笑える展開でしたし。
あれっ?こんなレビューになるつもりじゃなかったのに。
ツッコミ入れながらも、二度目を観てみると、結構面白い映画だったのね。色んな意味で。
劇場で観た時はまさに唖然としたクソ映画だと思っていたのに。
復習って大事なのね。
慌ててコレクションボックスをひっくり返してみると、きちんとパンフレット買っていました。フライヤーもらっていました。よかった。
でも『大怪獣のあとしまつ』は二度は観ないよ!パンフレット買わないよ!たとえタダ観のプライムだとて、もう観ないよ!アレについての評価は絶ッ対に変えないよ!