「物語は大味だけどアクションは凄い」るろうに剣心 最終章 The Final 青空ぷらすさんの映画レビュー(感想・評価)
物語は大味だけどアクションは凄い
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このシリーズの凄いところは、時代劇の殺陣を「アクション」と捉えて脱構築することで、日本のアクション映画と時代劇双方に新たな可能性の扉を開いたところ。
実際、2012年に公開された第1作以降、日本のアクション映画のレベルが1段上がったと思う。
ただ、2作目・3作目は1作目のセルフオマージュの域を抜け出せてないというか、逆刃刀を使う剣心というキャラクターゆえの縛りや原作の設定に苦しんでいる印象も。
で、本作。
あれから6年、様々な映画で経験を積んできたアクション監督の谷垣健治氏のアイデア(と佐藤健ら役者陣の身体能力)で本作のアクション映画として更なる高みに上がったと言えると思う。
その一方で、大友啓史監督の悪いクセというか、エモーショナルを高める為にたっぷり間を取って見せる演出は、個人的に冗長で物語のテンポを損ねている印象。
多分、本作も余分なキャラやシーンを省いて物語を整理したら1時間半くらいになるんじゃね?って思ったり。そのわりに物語の描き方は大味でツッコミどころも多いんだよね。
まぁ、そのへんは原作通りなのかもしれないし、次の「~The Beginning」を見たら、また印象が変わるかもしれないけどね。
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