「アクション★5、ストーリー★1」るろうに剣心 最終章 The Final ぷっつぁんさんの映画レビュー(感想・評価)
アクション★5、ストーリー★1
原作ファンで実写も全て観てきました。
原作既知の方のレビューと概ね同じです。
<良かった点>
・アクションのスピード感、魅せ方が素晴らしく、特に冒頭の汽車内での真剣佑は秀逸。後半縁の根城では、ちょっと雑魚敵の倒れ方が巧すぎてそこに頼ってる感があったけど、それでも見応えは十分。
・雪代姉弟(有村架純と真剣佑)の存在感が強く良く映えていた。
<残念すぎた点>
・左之助と弥彦が弱すぎるし出番少なすぎ。特に弥彦については、子役だし仕方ないとはいえ、実写全シリーズ同じこと思い続けてる。
・登場キャラが多すぎかつ見せ方が中途半端すぎ。斎藤、蒼紫はもっと強い!鯨波とかはもっとキャラ掘り下げて!で、宗次郎、張とかの志々雄一派は無理に出さなくてよし(張の三浦さんは、仮面ライダー◯ーズのア◯クに見えて仕方ないし、最後は死体扱いとか酷い)
・beginningを最初にすれば、過去の映像がもっと活きて印象深かったのに…剣心の過去の語りが端折られすぎてて唖然。何も分からん。
・皆さん仰るように、3部編にしてもっと原作寄りの脚本にして欲しかった。見た目の華はあるけど話の中身があまりない。
・主人公なのに佐藤健の台詞やアクション以外での見せ場が少なく存在感が薄い。終始黙りがちで暗く、縁の真剣佑にもってかれてる感が否めない。やはり薫絡みの剣心の挫折は必須。
総じて、
アクションと個人的に真剣佑が凄かった。
しかし、全体的に剣心より縁のインパクトが強く主人公の魅力が半減し、キャラと場面の使い方(間延び感、同じシーン使いすぎなど)がイマイチだったりそもそものテーマがボヤけすぎてて、観た後の満足感は少なく納得できない。そんな印象でした。
俳優はイメージうまくハマってるのに、脚本が原作キャラの魅力を活かしきれてないとしか…ほんと残念だし惜しい。
beginningは色々気になるので観に行くけども。
そーいやるろ剣って、アニメも過去編だけ地上波から切り取ってやってたような…
でも今回は、尺・上映の順番・原作テーマの汲み上げがやっぱり大切だったよな、と思う次第です。
原作とは別物として今作を作ったとしても、やはり原作ありきの作品であることからは逃れられないのだから、最低限のテーマや見せ場は削らないで示して欲しかった。
アクションが素晴らしかっただけに、ほんとに惜しいの一言です。