「なるほど」るろうに剣心 最終章 The Final maru21さんの映画レビュー(感想・評価)
なるほど
豪華キャストにワイヤーアクション、VFXにと、かなりの時間とお金が掛かっている事は理解出来ました。
佐藤健さんのハマり役だというのはその風貌から間違いないとは思うけど、あまりにも主役の影が薄かった。過去を背負った寡黙な流浪人とはいえ終始無表情で棒な話し方、そういうキャラだとしてももう少し魅力的に描けなかったものか。おそらく佐藤さんのせいではなく、原因は脚本か演出か。代わりに縁と斎藤一の印象が強烈でした。この二人は本当にカッコ良かったです。
期待のアクションシーンは、いくら小回りのきく剣心とはいえ、あんなにひょいひょい屋根の上に登ったり走ったり、さすがに無理やろーってリアリティ無さすぎる場面多々、エンタメだから良いのか?最後の剣心と縁の対決は、室内のシーンが多くて動きが細かすぎかな。外に出てからは、縁が建物ぶっ壊したり剣心が本気出したら強いんだぞ!って感じで見応えが出て来たと思えば、途中から薫さんやらピストル持ったマフィアやらが絡んで来ちゃって迫力が尻すぼみ。最後まで一騎討ちで、二人で倒れてせめて引き分けーくらいのほうがまだ良かったかも。まっけんの鍛え上げられた筋肉は眼福だったけど。
個人的には冒頭の列車内でのアクションシーンがとても良かったです。上海マフィアらしくカンフー感のある動きもありました。ややシスコン過ぎたけど、真剣佑は見た目も演技もアクションも凄く良かった。これは当たり役でしょう。
最後なのに、残念ながら今回はゲストに主役が食われちゃった感強めで、正直脇役さまさまな印象でした。そこが物足りなくスッキリしなかったなぁ。