劇場公開日 2021年2月26日

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「ダージリンでもアールグレイでも紅茶であればいいじゃない!😅」あのこは貴族 葉さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5ダージリンでもアールグレイでも紅茶であればいいじゃない!😅

2022年12月8日
iPhoneアプリから投稿

と言うわけにはいかないんですよね、貴族女性は。

何百人もインタビューして人物像を作り上げたのかなと思う位に主要登場人物が、現実にいるステレオタイプにきれいにはまっており、ノベルとは思えない。
キャラクターが自分に当てはまる層ではなかったら、どうしても共感はできないが、この映画を通してみるとそれぞれに感情移入してしまう。

自分も学生の頃は大人になったら絶対東京に住むんだと野心を持っていた。大人になった今、事実、衣食住のうち住を1番大事にしている。

女性からしたら青木は妻への気遣いがない薄情な男ではあるが、青木は青木でかわいそうな人ではあるし
貴族階級ではない人が欲しがる唯一にして最大のものを持ち合わせている華子だが、華子の人生に憧れる人は少ないだろう。
じゃあミキは?となるが、言うまでもない。

東京生活=勝ち とは思わないが
この方程式が正解と思う人の否定もしない。

個人的には
華子と美紀が初対面の日、カトラリー?か何かを落としてしまいとっさに拾おうとする美紀とすぐに手を上げる華子のシーンがとてもお気に入り
美紀が拾おうする手を止めたのが本当に良い。
あそこで拾うとただの非常識な田舎娘像が出来上がってしまい、一瞬で共感の歩みを止めてしまう。
アフタヌーンティー然り
貴族階級以外の人にとってマナーは
自然と身に付くもの
ではなく
頑張って身に付けるもの
なのだ。

本作で制作陣が伝えたかったことが階級問題だとしたら、受け取ったものは異なるが、非常に素晴らしい一作だった。

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葉