「上級国民という言葉の根底にある世界」あのこは貴族 とらさんの映画レビュー(感想・評価)
上級国民という言葉の根底にある世界
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殆どの人々が属している、所謂中流社会と、生まれた時から背負った、負の遺産と富や名声の上級国民の社会の対比を、新鮮な切り口で描かれています。
水原希子さんが役者として、良い空気感を出しているな、という発見と、門脇麦さんの正しく箱入り娘という演技に引き込まれ、見どころがありました。
お互いの社会それぞれに大変な事があるんでしょうが、私は、良く使っていても割れなくて、残った食器をいとおしく使い続ける社会の方が良いかなと思います。
慶応大学の内部進学者に対するイメージが悪くなったんでは、と心配してしまいます。
場面を一幕仕立てで、名がつけられていて、彷徨、邂逅等、小椋佳さんの詩の世界を感じました。
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