「私なりの生き方」あのこは貴族 ONAKAMAさんの映画レビュー(感想・評価)
私なりの生き方
門脇麦さんを久々にスクリーンで観れて感激しました。自分を映画好きに引き摺り込んでくれたのは麦さんで、2018年の「止められるか、俺たちを」でカッコいい女性を演じられ、心を奪われました。2019年の「さよならくちびる」でも再び心を奪われました。なんて素敵な女優さんだろうと。
映画の内容は自分たちのいる階層で貧富の差を表しているのが分かりやすくて良いです。最初から生活には困っていないが、家庭内に振り回されている華子(麦さん)のエピソードがスタートしますが、とことん男運が終わっているのでまともな男と出会えないです。「ファーストラヴ」と比較したくなったのが、決して良い男たちではないのだけれど、女性にリアルを求めていない奴だったり、決めつけがひどい奴だったり、そもそも華子と馬が合わなさそうだったりと、決して性に飢えている奴らばかりじゃなかったのが個人的には良かったです。
続いては美紀(水原希子さん)の物語です。華子とは打って変わって裕福ではない女性のお話になります。慶応大学に入ったは良いものの、高校から流れで入った奴らとの差をお茶の値段で表しているのも直接的でいいと思います。
そんな2人がふと出会って、決してどっちも歩み寄ろうとはしないけれど、互いのテリトリーを理解する流れが最高でした。2人が出会うまでに私生活上でのトラブルは何十何百何千と重ねていきましたが、2人が東京タワーを見てほっこりしているシーンはこっちまでほっこりしてしまいました。
今作の麦さんは非常にキュートで、今まで演じてきた役柄の中でも幼い印象が見受けられます。あんなお嫁さんいたら絶対に大切にする…
とてもいい作品でした。ぜひご鑑賞を。
鑑賞日 2/28
鑑賞時間 15:20〜17:35
座席 J-10