「なかなか面白かったですし考えさせられますね」あのこは貴族 marimariパパさんの映画レビュー(感想・評価)
なかなか面白かったですし考えさせられますね
榛原華子(門脇麦さん)、時岡美紀(水原希子さん)、相良逸子(石橋静河さん)、平田里英(山下リオさん) 皆さん著名で活躍中の女優さんたちだとは認識していましたが、大河ドラマは観てないし、ハリウッド映画で活躍されていることも情報として知ってたレベルなので正直あまり興味を持ってませんでした。
門脇麦さんなんかは少し前のドラマで山崎賢人さんにトドメのキスをして殺す不気味な女優さん!くらいにしか思ってませんでしたが、たまたま今朝のワイドショーでのロングインタビューを観て、非常に興味深く思い劇場に足を運んだ次第です。
そのインタビューの中で「女優としては演技者としての素材を提供して監督にうまく料理してもらう」との発言もあり、まだ20代でありながら本人の『人となり』というか「純粋な役者さんだなあ」って感じて、対局の世界にいる二人の女性が同じ東京でどんな展開になるのか非常に興味を持ち鑑賞しました。
率直に言って『実にいい映画』でした。
住む世界、生い立ちの違い、上流/下流(嫌な言葉ですが)確かにあると思います。
純粋に好きなもの同士が普通に結婚して幸せになれないものなんでしょうかね。この前観た『花束みたいな~』でも感じましたが。
主役のおふたりに勝るとも劣らぬいい役どころ、演技が光ってたのが石橋静河さんですね。
これまで映画としては『きみの鳥はうたえる』で「いい雰囲気の女優さんだな~」って思ったくらいで(確かに石橋凌さんと原田美枝子さんのお嬢さんですから、いわばサラブレッドであることは間違いありませんが)二世俳優としてではなく単独で頭角を現している女優さんだと思います。
上流/下流の立場の違いとは異なりますがなかなか結婚できない湘南江の島『海の王子』を思い出してしまいました。(ここに触れてはいけないのかもしれませんが)
また最近、女性監督の活躍が目覚ましいですが岨手由貴子監督も非常に興味深い作品を創られる監督さんですね。これからが楽しみです。(ってこれも女性蔑視発言??)
余談ですが個人的には『私をスキーに連れてって』で『流面形 セリカGT4』を知世ちゃんのお姉さんとぶっ飛ばしてた高橋ひとみさんがすっかりお姑さんが板についてたのが印象的でした。まぁドラマ『逃げ恥』でも35歳プロの独身星野源さんのお母さん役でしたもんね~歳をとるはずです!
男だから/女だからとか、ハイクラスだから/庶民だから といった "集団" で括りがちだが、"集団" や "括り" にそれほど本質的な意味がないことも、この映画は俺に伝えてくれた。ほんとに感謝な映画です!!